BLEACH〜十四番隊の死神達〜
□現世進行と離反
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テスラ視点
あれは、僕がノイトラ様の従属官になったばかりのことだった。
破面「参った俺の負けぐはっ!・・・・」
ノイトラ様は気にくわないのか、一人の破面をあっさりと殺した。
僕は彼に何も言わなかったが、視線で何を言いたいかわかったのだろう。 急に喋り出した。
ノイトラ「何だ何が言いてぇ?
負けた奴を殺して何が悪い。“ 同じ破面なのに”・・・・当たり前だ見ればわかるそんなことは。 良いか、俺の後をついて歩きたけりゃ覚えとけ。
情けが仲間を救うと思うな。 俺は・・・・・・・・何でもねぇー」
ノイトラ様はそこまで言うと、踵を返して歩き出していった。
それから数年後ネリエルにノイトラ様は破れ、彼は彼女に何故戦うのか聞かれていた。
ネリエル「戦いたくないと言ってるのよあなたとは。
あなたの戦いには目的が見えないの」
ノイトラ「目的なら見えてるさ。
戦いこそが俺の目的だ!」
ネリエル「わからないわ・・・・何故そうまでして戦うの?」
ノイトラ「死にてぇーからだ、戦いの中で死にてぇーからだ!
強くなるのはそのためだ。 強くなれば戦いを引き寄せられる、そうすれば常に戦いの中で呼吸出来る!」
ネリエル「陶酔よ、それは」
ノイトラ「そうだ! 戦いの前じゃ、どんな酒も水に劣る」
ネリエル「くだらないわ」
更に、ネリエル達を虚夜宮から追い出してから数年後、ノイトラ様は僕に戦いをする本当の理由を教えてくれた。
ノイトラ「俺達の存在にはハナから救いなんてねぇー。
藍染が居ようが居まいがそれは変わらねぇ。
俺が奴に感謝してることがあるとすれば、俺に力を与えてくれたことだ。 お陰で俺は、更に上の戦いを味わえるようになった・・・・俺は強くなる、誰よりも。
最強の敵と戦うためには、俺以外に最強が存在しちゃいけねぇー、叩き潰すんだどんな手段を使っても。
・・・・俺は“斬られて倒れる前に息絶える”そういう死に方をしてぇーんだ」
現在
ノイトラ様は完全に倒れ絶命している。
だが、死に方としては自らの最も好む死に方が出来たと思う。
これでもう思い残すことはない・・・・・・・・
ノイトラの死に様を見届けると、満足したかのようにテスラも彼同様息絶えた・・・・