BLEACH〜十四番隊の死神達〜

□石田VSチルッチ
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虚夜宮 藍染の部屋

ここでは藍染と市丸が居て、現れた連絡係の破面の報告を聞いていた。

破面「御報告申し上げます!先程破面No.103“十刃落ち”ドルドーニ・アレッサンドロ・デル・ソカッチオ様が侵入者に撃破されたとの報が入りました!!」

藍染「・・・そうか・・・どうやら・・・予想より少し手間取った様だね。」

破面「は・・・・」

藍染の言葉に破面は困惑する。

藍染「彼ならドルドーニ程度の相手はもう少し手早く片付けられると踏んでいたんだが・・・まあ良い・・・それより1つ報告し損ねている事があるだろう?・・・彼に葬討部隊を差し向けたのは誰だ?」

藍染はそう言うと霊圧を破面に当てる。

破面「そ・・・ッそれは・・・」

ミリッ、メシッ

あまりの霊圧に破面の骨が軋む音が聞こえる。

藍染「・・・どうした、難しい質問だったかな?」

?「僕です藍染様。」

藍染が破面に問い掛けていると部屋の入口から声が聞こえた。それにより破面へ当てられていた霊圧はなくなり、破面は解放される。

藍染「・・・ザエルアポロか」

少し間があいた後ザエルアポロがひざまづき、藍染に理由を説明し始めた。

ダン

ザエル「申し訳ありません!侵入者を確実に抹殺する為には手負いの瞬間を逃してはならないと考え、独断での命令を発しました!藍染様に利すると考えての事とは言え、御命令に無い行為・・・如何なる罰も受ける覚悟でございます!」

藍染「・・・いや、構わないよ。」

藍染の言葉にザエルアポロは驚きの顔を上げる。

藍染「理由があるならそれでいい罪には問うまい。」

ザエル「あ・・・ありがとうございます・・・!失礼します!」

ザエルアポロは藍染に礼を言って退出しようとするが再び藍染から声が掛けられる。

藍染「・・・ただ、報告はもう少し正確に頼むよザエルアポロ。・・・ドルドーニから採取した侵入者の霊圧記録は君の研究に役立ちそうかい?」

ザエル「・・・はい」

藍染「そうか、何よりだ。」

ゴウ・・・ン

藍染の言葉に冷や汗を流しながらそれを悟られないようにザエルアポロが答える。そしてそのまま退出していった。

市丸「・・・何や自分の部下がやられた言うのにえらい楽しんではりますなァ。」

藍染「・・・そう見えるか。」

市丸「違いますか?あの子らが此処へ向かって勝ち進んで来とるのが楽しゅうてかなわん、そういう顔してはりますよ。」
市丸がそう言うと藍染が答えた。

藍染「・・・“楽しむ”か・・・何故かな確かにそれに似た感情は感じているよ。おかしいと思うかギン?」

市丸「まさか・・・不思議とボクも同じ気分ですわ。」

市丸がそう言うと部屋の中はブラックアウトした。
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