BLEACH〜十四番隊の死神達〜
□ゼーレシュナイダー
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チルッチ「・・・ふうん・・・“飛廉脚”ねえ・・・一体何がどう・・・違うってのよ!?」
チルッチは技の名前などどうでもいいかのように言い、羽を石田に向けて放つ。
石田「・・・・」
バシュン チュアァァン ドドドッ
石田は飛んでくる羽に霊弓を撃つが弾かれ、再び飛廉脚を使ってその場から離脱する。そして石田は壁に刺さっている羽を見ながら作戦を考える。
石田「(本体から離れた刃も高速振動は続けているのか・・・・)!!」
ドォン
考えていた石田にまた羽が振り落とされるが飛廉脚で回避する。
チルッチ「あン!もう!外したっ!メンドクサイのね“瞬歩”って!」
そう言いながらチルッチが指を動かすと、壁に刺さっていた右の刃の羽が動き出し、再装填された。それを見た石田は再び分析を開始する。
石田「(再装弾も自在か・・・あの刃の羽が有る限り至近から攻撃する隙は無い・・・しかし遠距離からの攻撃は着弾までにあの羽に弾かれる・・・仕方ない・・・!)」
チルッチ「ほらァ!もう一回!!」
動きを止めた石田にチルッチは羽を再び彼に放つが
スパーン
石田の出した新たな武器により羽は真っ二つになる。
チルッチ「・・・・・・・・な・・・何よ・・・それ・・・」
チルッチは羽が斬られたことが信じられないとばかりに言う。
石田「・・・残念だよ・・・本当は、もう少し後まで取っておくつもりだったんだけどな。・・・さて、続きといこうか!」
石田は剣のような武器を構えながら言う。
石田「・・・念を入れておいて良かった。浦原さんに連れられて病院を抜ける時、何かの役に立つだろうと思って、浦原さんの能力を使って院内の隠し倉庫から拝借しておいたんだ。“ゼーレシュナイダー”クインシーただひとつの刃を持った武器だよ。」
石田のその言葉を聞いていたペッシェが再び食いつく。
ペッシェ「・・・か・・・隠し倉庫から無断で拝借・・・だと・・・!?どっ・・・どろぼう!!!」
石田「うるさい!!!無断でなんて一言も言ってないだろ!」
ペッシェのどろぼう発見に石田は否定するが
ペッシェ「じゃあ無断じゃないのか!!」
石田「無断だよっ!!!」
ペッシェ「そらみろ無断だどろぼう!!」
ペッシェの言う通り結局石田はどろぼうしていた・・・
石田「どっちの味方だ君は!?いいからもう黙ってろよ!君が喋るとハナシの腰が折れる!!」
ペッシェ「何っ!恩人に対して何て口ぶりだ!情けないぞ一護!!」
石田「雨竜だっ!!!」
チルッチ「・・・クインシー・・・」
ペッシェに一護と言われた石田は怒鳴る。そこでチルッチがクインシーという言葉を聞いたことがあるように呟いた。
チルッチ「・・・そう・・・あんたクインシーだったのね・・・」
石田「知ってるのか、光栄だね。」
今まで会った破面達はクインシーの存在を知らなかったのにチルッチは知っていたことに石田は親近感を覚えるが
チルッチ「知ってるわよ死神に滅ぼされた気の毒な一族でしょ?そのくらいしか知らないけど☆」
石田「・・・その通りだよ・・・」
チルッチ「!!」
石田はチルッチの言葉に僅かに怒りを滲ませながらチルッチに斬り掛かる。
ギァン
チルッチ「でも!そんな奴がなんで死神に加担してるワケ!?ワッケわかんないんだけど!」
石田「答える必要無いね。僕のことより、自分の羽の方を気にかけたらどうだい。」
チルッチ「!!!」
チルッチが驚くと先程、石田に斬られた羽がバラバラに崩れ去る。
石田「さっきのを忘れたのかい?あれはまぐれや一時的な霊圧の上昇なんかじゃない。高速振動は更なる高速振動で破壊する。ゼーレシュナイダーは形式としてはチェーンソーに近い武器だ。霊子で構成された刀身表面を秒間300万回霊子が往復する。クインシーは霊圧知覚が高くてね、見たところ君の羽表面の霊子振動は秒間110〜130万・・・ゼーレシュナイダーの半分以下だ。」
チルッチ「・・・そう、要するにあたしの羽はあんたにもう通用しないって事ね・・・オッケイ。」
バシュン、ゴトンゴトンゴトン
石田がチルッチにそう言うとチルッチは羽と腕を取り外し始める。