BLEACH〜十四番隊の死神達〜

□チャドの新たなる力
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その頃

虚夜宮 ガンテンバインの宮


ドン!


チャドはガンテンバインに吹き飛ばされ、壁に激突する。


ガンテン「・・・他愛の無え、所詮は破面No.107このガンテンバイン・モスケーダの敵じゃねエって事だ。」


ガンテンバインはチャドにそう言うと未来を見て言う。


ガンテン「あんたも来たらどうだ?俺は女を倒す趣味はないが、このままだとあいつ死んじまうぜ。」


未来「チャドは大丈夫だよ。まだ死んでないから」


未来がガンテンバインに言ったのと同時にチャドが右手の拳に霊力を溜めてガンテンバインに叩きつけようとする。
だが


ガンテン「無駄だぜ」


チャド「!」


ガンテンバインは響転を使い、チャドの頭を掴む。


ガンテン「“響転”も使えねえ人間の技がこの俺に届くことは無え!」


ガアン!


ガンテンバインはそう言うとチャドを投げ飛ばした。


ガンテン「・・・そう何度も言ってるじゃねェか・・・なァ、茶渡泰虎」


チャド「・・・・」


ガンテン「はぁー・・・やっぱりあんたも戦えよこいつじゃ響転を使える俺との勝敗はついてる。あんたが来たら戦いらしくなると思うぜ。」


何度も向かってくるチャドに嫌気がさしてきたガンテンバインは未来に言うが


チャド「一木・・・これは俺の戦いだ。来ないでくれ!」


チャドが自らそれを阻止する。


未来「安心してよチャド。私はチャドの戦いの邪魔はしないから・・・そこまで言ったのなら絶対に勝ってきなよ」


チャド「問題ない・・・」


未来にそう答えるとチャドは再び拳に霊力を込めたパンチをガンテンバインに繰り出すが


ブン


ガンテンバインの響転にかわされてしまう。


ガンテン「馬鹿がっ!!!ウーノ」


ズン!


ガンテンバインは一言そう言うと、チャドに針のような武器で攻撃し始める。


チャド「が・・・ッ」


ガンテン「ドス」


ドドドドドドドドドドド


チャドがよろめくとガンテンバインは連続で針を刺しはじめた。


ガンテン「シエントス」


ドン!


そして、99回刺し終わると100回目をチャドの頭に振り落とした。


ガンテン「・・・立てよ茶渡泰虎。判ってんだぜてめーは未だ力を隠してる・・・てめえは強い、そういう奴がそういう戦いをするもんじゃねェ・・・神の名をかけて、フェアな戦いをしようじゃねェか」


ガンテンバインがチャドに話し掛けるが、気絶しているのか反応がない。


ガンテン「・・・・返答は無しか・・・胸が痛むぜ!」


ガンテンバインはそう言うと針から電気を出し、チャドに止めをさすためそれで殴りかかる。
しかし


ガン


ガンテン「・・・・」


チャドが立ち上がり攻撃を防いだ。


チャド「・・・済まない、隠していた訳じゃないんだ・・・ただ俺はこの虚圏へ来て、自分の中の力に現世に居た時とは違う何かを感じていた・・・その何かに戸惑って今まで自分の力を掴み損ねていたんだ・・・」


どんどん煙が晴れてきてチャドの姿が見えてくる。


チャド「だが、ようやく掴んだ。どうにかここからは全力でやれそうだ。」


煙が完全に晴れるとチャドの右腕には不気味な盾がついていた。


チャド「“ブラソ・デレチャ・デ・ヒガンテ”これが俺の右腕の真の姿だ」


未来「これからが本番だね」


遠くてチャドの姿を見ていた未来は一言そう呟いた。
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