BLEACH〜十四番隊の死神達〜
□喰虚と心の在りか
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アーロ「ふっふっふはっはっは、ふふふはっはっは、はぁーはっはっは、ふはははは」
アーロニーロは狂喜しながらルキアにどんどん進んでくる。
ルキア「(海燕殿・・・申し訳ありません・・・どうやら私はここまでのようです)」
ルキアは心の中でそこまで言うと、アーロニーロに正面から向かって行く。
ルキア「(私が海燕殿をあやめたせいで海燕殿の身体は虚の手に落ちてしまいました・・・あの時私は、己を救うために海燕殿をあやめました・・・それでも・・・)」
ルキアはメタスタシアに乗っ取られた海燕を刺した時のことを思い出す。
回想
海燕「・・・悪い、きつかったろ・・・ありがとな・・・おかげで・・・心は・・・此処に・・・置いて・・・いける・・・・」
そして、志波海燕は息絶えた。
現在
ルキア「(海燕殿の身体を敵の手から奪い返した・・・その一点のみが海燕殿を救った筈だと、己の心に言い聞かせておりました・・・しかし、どうやらそれも間違いだったようです・・・私にはもう剣を振る力は残ってはおりません・・・海燕殿の身体に向かって剣を振る力など残ってはいないのです・・・)」
ルキアは海燕に心の中でそう話す。
アーロニーロはその間に“捩花”でルキアを吹き飛ばし、そして、追撃を仕掛ける。
ルキアは無意識のうちに斬魄刀“袖白雪”でそれを防ぐ。
だが
ガリガリ バキン ズサ!
ルキア「ぐはっ・・・」
あまりの力の前に“袖白雪”は折れ、ルキアは串刺しにされる。
アーロ「ふふふはっはっは!ぬぅーらー!!」
アーロニーロは叫ぶと、串刺したルキアを高だかと掲げる。
ルキア「(・・・さようなら・・・海燕殿・・・)」
そして、ルキアの視界は暗い闇へと落ちていった。