BLEACH〜十四番隊の死神達〜
□封じられる力
3ページ/4ページ
その頃 ザエルアポロの宮
ここでは恋次が第8十刃“ザエルアポロ・グランツ”と対峙していた。
ザエル「僕は第8の十刃・・・“オクターバ・エスパーダ”、ザエルアポロ・グランツだよ」
恋次「十刃・・・成程な!破面共を仕切ってる十人の一人ってわけか・・・・ぐお!!!」
恋次は話している途中で落とし穴から落ちてきた自称ネルの兄“ドンドチャッカ”に押し潰される。(ちなみに恋次も落とし穴に落ちて此処に来ている・・・)
ドンド「痛かったでヤンスーー!それで穴の中も怖かったでヤンスーーー!!」
恋次「・・・おい、良いから早くどけぇー・・・」
ドンドチャッカは恋次が自分に潰されていることに気付いていないため平然と叫ぶが、潰されている恋次にとってそれはたまったものではない。
ドンド「!!!」
ドンドチャッカはしばらく痛さに泣いていたが、ザエルアポロに気付くと涙を止めてザエルアポロについて意味もなく語り始める。
ドンド「あーあっあなた様はー!“オクターバ・エスパーダ”ザエルアポロ様ー!!!・・・ザエルアポロ様。虚圏最高の研究者であり、あらゆる霊制兵器開発のスペシャリスト!しかし、その研究の多くは謎に包まれ、オラ達したっぱの破面なんぞには全くと言っていい程〜・・・」
恋次「おい!良いから早く離れろ!!!」
説明をいつまでもし続けるドンドチャッカに押し潰されている恋次は我慢の限界に達し、ドンドチャッカに叫ぶ。
ドンド「えっ恋次!オラの尻の下で何してるでヤンスかー!?」
恋次「・・・・」
バギ!
恋次は潰されていたのに、ドンドチャッカが全く気付いていなかったことにキレてドンドチャッカを蹴り飛ばす。
ドンド「痛いでヤンスー何で蹴るでヤンスかー!」
恋次「うるせー喚くともう一回蹴るぞボケ!・・・つーか顔硬ぇーんだよてめぇー」
しかし、ドンドチャッカの硬皮の硬さで、蹴った方の恋次の足の方が悲鳴を上げていた。
タン!
ザエル「・・・そろそろ良いかな茶番は?」
そんな2人の漫才のような会話?を聞いて痺れを切らしたのか、ザエルアポロが静かに喋る。
それを見た恋次はザエルアポロを睨みつけた。
ザエル「おっと、怖い顔だなぁー勘弁してくれよ、僕は十刃とはいってもそれ程戦闘能力は高くないんだ」
恋次「・・・・」
恋次が聞いていることを確認すると彼は話を再開する
ザエル「そのでかいのが言ったろ?僕は研究者だ。此処に居ればあらゆる霊制のパターンが手に入る。それが僕にとっては何にも勝る悦楽なんだ・・・おっと、君も素敵だよ!僕の研究パターンには無かったタイプだからね。だから僕は、最上級の歓迎をしようと思う是非受けて貰いたいどうかな?・・・いや、遠慮は無用だよ、ふっふっふっふ」
ザエルアポロはそう言うと静かに笑い出す。
だが
恋次「待てよ!」
ザエル「!・・・」
恋次「何の勘違いをしてやがんだ?俺はお前と喋りに来たんじゃねえー、てめぇらをぶっ潰しに来てんだぜ!・・・てめぇの素性なんざ知っちゃこっちゃねー歓迎なんざ御免だぜ!喋りたきゃ俺に斬られながら勝手に喋れ・・・ただし、加減してやる気はねぇーがな!!!」
恋次はそう言うと、斬魄刀“蛇尾丸”を抜く。
そして
恋次「卍解!狒狒王蛇尾丸!!うぉーお!!!」
恋次は卍解をして龍のように変わった蛇尾丸をザエルアポロに飛ばす。
しかし
バン! バゴーン!!
恋次「なっ!!!」
それは、ザエルアポロに直撃した瞬間に砕け散ってしまうのだった。