BLEACH〜十四番隊の死神達〜

□挑発と怒り
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爆発が起きると、二人は一定の距離をとる。


ネル「うぅー・・・一護」


あまりの霊圧にネルは恐れを抱きながら一護の名前を呼ぶ。


一護「・・・ネル、もう少し離れてろ。 どうやら、こいつは俺をこのまま通す気はなさそうだ・・・それに、今の俺には加減して戦うことなんて出来ねーと思う・・・」


一護はウルキオラを睨みつけながらネルに言う。


一護「・・・全力で行くぜ! 卍解!!」


一護は卍解すると、広間の上空へ飛び立つ。


ウル「卍解か・・・・」


それを見たウルキオラは興味があまりなさそうに呟く。

だが


一護「グググェ」


煙の中から出てきたのは、卍解に虚化もした姿の一護だった。


ウル「!!!」


虚化のことを知らないのか、ウルキオラはそれを見て驚く。


そして


一護「うぉあ!!」


一護は卍解状態の黒い月牙天衝を放つ。


ウルキオラは右手で防ぐが


ウル「!!!!」


あまりの威力に壁まで吹き飛ばされる。

しかし、直ぐに態勢を立て直して一護に向かっていく。


ウル「(なんだあの姿は・・・なんだあの霊圧は・・・まるで俺達と同じ・・・)!!!」


ウルキオラが虚化の姿に驚き、考えを巡らせていると、一護は先程よりも巨大な月牙天衝を作りだしていた。


一護「終わりだ! 月牙天衝!! うらぁ!!!」


一護はそう言うと月牙天衝を再びウルキオラに放つ。


それを見たウルキオラは咄嗟に着地をして防ぐために右手を出す。


だが


ドゴォーン


あまりの威力に完全に押されてしまう。


ウル「!!! くっ!」


更に威力の増した月牙天衝を片手で防ぐのはこれ以上無理と判断したウルキオラは両手での完全防御にかかるが


ウル「・・・・馬鹿な・・・」


ドーン!


それでも月牙天衝を防ぎきることが出来ずに彼は斬撃波に飲み込まれていった。
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