BLEACH〜十四番隊の死神達〜
□敗北
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塔の中
一護「ごほっ、おほっ、はっ、はっ、はっ、はっ、はっ、はっ」
瓦礫から出てきた一護は、あまりに強力な攻撃の数々を受けたため、肩で息をしていた。
一護が目を開けると、そこにはウルキオラが居た。
ウル「虚閃を防御する瞬間に、一瞬さっきの仮面を出したな・・・・大した反応速度だ・・・だが、今回は一瞬で砕けた。次はもう出せない・・・あきらめろ・・・・!」
ウルキオラはそう言いながら一護の元に歩いてくると、彼に刺される。(刺したとはいっても薄皮を少し貫いた程度の軽いものである)
一護「・・・てめえが十刃のトップだろ!? だったらてめえを倒しゃこの戦い・・・勝ったも同然じゃねぇーか! はっ、はっ・・・」
一護はウルキオラに息を切らしながらそう言う。
だが
ウル「そうか・・・そいつは残念だったな」
ビリビリ
ウルキオラはそう言うと、微妙に刺さっている斬月を抜き、上半身の服を裂く。
すると、彼の左胸部に“4”の刻印が刻まれてあるのが見えた。
一護「!!! 4だと!?」
ウル「ああ、“クアトロ・エスパーダ” “ウルキオラ・シファー”・・・・十刃内での力の序列は4番目だ」
ドスッ!
一護「あっぐ!!!」
彼は一護に絶望的な言葉を言い放つと、左手を使い一護の胸の中心にそれを突き刺した。
ウル「黒崎一護。 お前が俺を倒すことはない。たとえ倒せたとしても、俺の上には更に3体の十刃・・・・お前が千度立ち上がろうとも」
ウルキオラはそこまで言うと、突き刺した左手を抜く。
一護「うぐぅ!・・・・」
すると、一護はそのまま倒れて失神する。
ウル「お前らの前に勝利はない。 どうやら俺はお前を買い被っていたらしい・・・お前の進化は俺の目論みには届かなかった。 ここまでだ!その身体でまだ動けるのなら直ぐに此処から立ち去れ・・・動けないならそこで死ね・・・お前の道は此処で終わりだ死神・・・・・・・・・・・・・・・・出来ればまだ死ぬな・・・・」
ウルキオラはもう聞こえていない一護にそう呟くと何処かに向かって歩きだしていった。
そして、その瞬間に一護の卍解は解けてしまうのであった・・・・