BLEACH〜十四番隊の死神達〜

□クアトロVSセスタ
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グリム「ウルキオラ・・・」


ウル「・・・何をしているグリムジョー?・・・」


ウルキオラはグリムジョーに聞くと、こちらに歩いてくる。


ウル「・・・どうした聞いているんだ。 俺の倒した敵の傷をわざわざ治して何のつもりだ・・・と」


グリム「・・・・ヘっ!」


ウルキオラの質問にグリムジョーは答えず、鼻で笑う。


ウル「・・・答えないか・・・・まあ良い、ともかくその女は俺が藍染様から預けて頂いたものだ・・・渡せ」


ウルキオラは歩みを止めると、今度は井上を返せと言う。


だが


グリム「断るぜ」


あっさりとグリムジョーに拒否される。


ウル「・・・何だと?・・・」


グリム「どうしたよ? 今日はえらく喋るじゃねぇーか、ウルキオラ!!!」


ウル「・・・・」


グリムジョーは大声でウルキオラの名を言うと、彼に攻撃を仕掛ける。


しかし


ドォン・・・キシキシギシ


硬皮の硬さはウルキオラの方が上らしく、グリムジョーの骨が軋む音が響く。


グリム「わかってるぜウルキオラ、てめぇは俺とやるのが怖ぇーんだ・・・俺と潰し合うのがな!!!」


ブォーン・・・


グリムジョーが叫ぶと、彼の手に赤黒い破壊の閃光が溜まっていく。


ウル「!」


ウルキオラはそれに気付くと、咄嗟にグリムジョーから距離をとる。


バシュー!!ドォ!


そして、放たれた虚閃を弾いた。

だが、その衝撃波によりウルキオラは吹き飛ばされる。


グリム「はっ! 弾いたかよ! 流石に一撃じゃ無理か?」


ウル「・・・・」


ブン!キュィーン・・・


グリム「!!! ちっ!」

響転を使い、グリムジョーの頭上に現れたウルキオラは、彼にお返しだと言わんばかりに虚閃を放とうとする・・・・しかし


ドォン!チュドォーン!!!


グリムジョーは自らの右腕を犠牲として、ウルキオラの虚閃を防いだ。

その爆発により、塔は殆どが吹き飛んでしまう。


ウル「・・・・」


上空へ逃れたウルキオラは、ペスキス(探査神経)を使いグリムジョーの位置を探る。

しかし!


グリム「・・・・」


ウル「!」


背後にグリムジョーが現れ、ウルキオラの孔に何かの黒い物体を入れる。


すると


バシュンバシュンバシュン シュンシュン


ウル「・・・くそ・・・」


ウルキオラは何かに包まれて姿を消してしまった。


井上「・・・今のは何?」


防御により塔の崩落を逃れた井上はグリムジョーに聞く。


グリム「俺達十刃(エスパーダ)は、藍染から部下の処罰の為に“カハネガシオン”というのを渡されている。 それをつかった」


井上「カハ・・・ネガシオン?」


グリム「その辺のやつらなら、永久に閉次元に閉じ込めておける代物だ。 だが、元々十刃(エスパーダ)用に作られた道具じゃねぇー、奴の霊圧を考えると精々持って2、3時間ってとこだろう。・・・わかったか?さっさと治せ!」


井上「嫌です・・・!!!」


井上が一護の治療を拒否すると、グリムジョーは彼女の首根っこを掴んだ。


グリム「治してぇかどうかなんて聞いてねぇーんだよ! 治せ!!!」


井上「・・・嫌」


グリム「!!!」


井上「治したら、また黒崎君に怪我させるんでしょ? 絶対嫌!」


グリム「くってめぇ・・・」


井上の拒否の言葉を聞いたグリムジョーはキレる寸前となり、井上の首を絞める。


だが


ガシ!


グリム、井上「!」


一護がグリムジョーの腕を掴み、井上を解放した。


一護「・・・離せよ」


グリム「ちっ!」


グリムジョーは井上から手を離す。


井上「黒崎君・・・」


一護「井上、治してくれ俺の傷を・・・それから、そいつの傷も」


一護は井上に自分とグリムジョーの治療を頼む。


グリム「止めろ、てめぇに情けを掛けられる覚えはねぇー」


一護「俺だってねぇよ、けど対等の条件で戦いてぇんだろ? それとも、負けた時の言い訳にその傷だけでもとっとくか?」


グリム「!!! うらぁあ!」


完全に怒ったグリムジョーは、斬魄刀を抜き一護に斬りつける。


キン!


しかし、一護はそれを斬月で受け止めた。


グリム「上等だぜ! 対等の殺し合いといこうじゃねぇーか!!」


ガン!


グリムジョーが言うと2人は、刀を弾き距離をとる。


一護「受けて立つぜ」


グリム「フッ!」


一護がそう答えると、グリムジョーは不敵に笑い、その後、両者は井上の治療を受けて対峙するのであった。
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