BLEACH〜十四番隊の死神達〜

□最強の虚閃・・・そして
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ネル「一護、一護ぉ・・・」


ネルは一護がやられてしまうのではないかと思い震えながら泣き始めてしまう。


すると


ネル「・・・!」


井上がネルの頭を撫で、泣き止ませる。


井上「大丈夫、黒崎君は勝つよ」


ネル「そんなのわかんないッス・・・・」


井上「だって、絶対勝つって言ったでしょ?」


ネル「そんな・・・そんなもん絶対誰でも言うッス! そんで負けたりするッス! 勝ち負けはわかんないッス!」


ネルは井上に反論しながら答える。


井上「そうかな?」


ネル「そうッス! 一護はきっと怖いッス! 怖い人は皆、勝つ勝つ言うッス!」


ネルは涙を溜めながら必死に井上に叫ぶ。


井上「黒崎君は言わないよ」


ネル「えっ!?」


井上「怖いからとか、自分をごまかしたりとか、そんな理由で黒崎君は勝つなんて言わない。 黒崎君は優しい人だよ 強い言葉を使う時はいつも何かを誓うように言うの・・・・」


井上はそう言うと、初めて死神として自分の前に現れた一護やルキアを救出する為にソウル・ソサエティに乗り込んだ時の一護の言葉を思い出す。


“井上を殺したけりゃ、先に俺を殺すんだな!”

“勝ちゃ良いだけの話だろ?”


井上「・・・いつもそうだった。 あれは私達を安心させる為もあるけど、なによりきっと自分に誓ってるんだと思う。 自分に誓って、その願いを叶える為に言葉にしてるんだと思う・・・だから大丈夫、黒崎君が勝つって言ったらそれは絶対勝つ時だよ」


ネル「本当に?」


井上「うん、だから・・・だから待とうよ・・・信じて・・・・」


ネル「・・・・」


井上はそうは言うが、内心自分もネルと同じようなことを思っているらしく手が震えていた・・・

それを見たネルは再び涙を溜めながら、一護とグリムジョーの戦いを見つめるのだった・・・・
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