BLEACH〜十四番隊の死神達〜

□ネルの正体
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一護「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ」


あの後、再び防戦一方となった一護はノイトラの攻撃を防御又は回避していた為、かなりの疲労が溜まり疲れきっていた・・・・


一護「ふっ!」


一護は最後の力を振り絞るかの如くノイトラに向かっていく。


ノイトラ「遅せぇー」


ノイトラは呆れたように言うと斬魄刀を振り、一護を斬り裂こうとする。


だが


サッ


一護は急激にスピードを上げそれをかわす。


ノイトラ「!」


流石のノイトラも、深手を負っている者があれ程のスピードを出した為驚いた。


一護「ふらぁ!」


彼のその隙をついて一護は斬月で斬り掛かる。


しかし!


ダン! ズザザザザザ・・・・ガシン!


ノイトラはまるで作り物の刀を触るかのように斬月を掴んだ。

しかも彼の硬皮には一切傷ついていなかった・・・


一護「!!!」


ノイトラ「なんだよ斬れそうなのは見かけだけか? これじゃあさっき戦ったあの女の方がましだったぜ!」


ドゴン!


一護「ぐあっ!」


ノイトラは斬撃を嘲笑うと、一護に頭突きを喰らわせ吹き飛ばした。



井上「黒崎君!・・・・」


井上は一護の名を呼ぶと、自らを拘束しているテスラに隙がないか確認する。


すると


テスラ「あなたの能力で僕を倒そうなどと思わないことです。 あなたの能力は絶大だが、それを構成する六花という霊子体は酷く脆い、僕でもたやすく破壊できます。
それをしない理由は一つ、あなたの能力は藍染様の所有物だからです。
藍染様の御命令は“攻撃を受けない限り六花を破壊してはならない”・・・攻撃すれば破壊します抵抗しないでください」


井上「・・・・(黒崎君)」


テスラの言葉に井上は抵抗を止めることしか選択肢がなくなってしまった。

そこへ井上があることに気付く。


井上「!(そういえば、ネルちゃんがいない)」


テスラ「どうしました?」


しかし、キョロキョロと首を動かしながらネルを捜すために周りを見ていた為、テスラに異変を気付かれてしまった。


井上「(しまった!)・・・・あっ、いえ、別に」


井上はそう言ってごまかすが、既に遅かった。


テスラ「そういえば、最初にあなた方といた破面の姿がありませんね」


テスラはネルがいないことに気付くと探査神経(ペスキス)を使いながら辺りを見回す。


すると


テスラ「そこか」


崩れた壁の後ろからネルの霊圧を感じとったテスラは、目から虚弾(バラ)を撃った。


ネル「うあー!ぎゃ」


井上「ネルちゃん!」


壁が虚弾で破壊されるとその衝撃でネルは投げ出されてしまう。



ノイトラ「ヒィーヤッハー!」


ガン! バジジジジ・・・・ドン!


一護「ぐはっ!」


ドゴーン!


そんなネルの目の前で一護がノイトラの一撃で吹き飛ばされる。


ネル「い、一護・・・・はっ!!!」


ノイトラが歩いて来るのを見たネルは頭を抱えながらうずくまる。


ノイトラ「ん? お前、ネルか?」


井上「えっ!?」


井上はノイトラがネルの名前を口にしたことに驚く。


ネル「・・・・」


ネルは無言で震えながらノイトラを見る。


ノイトラ「やっぱりだ。その仮面紋(エスティグマ)随分とみすぼらしくなったもんだな、えぇ!?
どうだ? 割れた仮面は疼くか?おい!」


ネルの仮面紋を見ると、ノイトラは懐かしむように言う。


一護「どういうことだよてめぇ」


ノイトラ「あァ?」


一護「ネルを知ってるのか!?」
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