BLEACH〜十四番隊の死神達〜

□勝利の予感と一転・・・
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一方その頃、ザエルアポロに挑んでいるペッシェとドンドチャッカは・・・


バウバウ「バウー!」


ガブ!


バウバウがザエルアポロの羽に噛み付く。


ザエル「フン、“貴様ごときに”か。
随分な口を聞くものだね、従属官風情が」


それを痛くも痒くもないと言う感じに、ザエルアポロはペッシェ達を馬鹿にする。


しかし


ペッシェ「とぉ!」


バウバウに乗っていたため、ザエルアポロと至近距離になっていたペッシェが突如大ジャンプをし、何と!自らのフンドシの中に右手を入れた。

そして、中からアレに似たようなものを出し始める。


ザエル「!!! ちょっと待て! お前何を、何を出そうと、してるんだー!!」


ザエルアポロはその仕草を見て、良からぬものが現れると思い完全に動揺してしまう。


すると


ズシャ!


ペッシェが取り出したものは石田のゼーレシュナイダーに似た霊子の剣で、見事にザエルアポロの左腕を浅くだが斬り裂いた。


ザエル「ちっ」


恋次「おお! あいつ、あの野郎に一太刀入れやがった」


石田「・・・というか、あんなところから出していいのか・・・」


それを見たザエルアポロは舌打ちをし、恋次は感心、石田は呆れていた。


ペッシェ「見たか! これぞ我が刃、その名も“究極(ウルティマ)”
美しく輝くその刃は、溢れ出る霊子によって姿を現す光の刃」


彼にしては珍しくカッコイイことを言ったが、次の発言でそれを台なしにした・・・・


ペッシェ「どうだ雨竜、親近感を覚えるか?
貴様のナニと良く似ているだろう?」


石田「似てないし、ナニとか言うな」


ナニ発言をした為、石田にツッコまれる。


ペッシェ「ツッコミが小さいわ! この腑抜け!」

石田「臓腑を破壊された僕を腑抜け、すなわち臓腑抜けとかけたつもりか?・・・・全然上手くないんだよ」


恋次「お前、意外と余裕あるな・・・・」


そんな石田に対してペッシェは逆ギレし、石田は彼のギャグがわかりづらいと言いたげに呟く。

そして恋次は大ダメージを受けているにも関わらず、ギャグに対して冷静な石田にビビっていた。


ペッシェ「どうだ我が力思い知ったか!」


ザエル「・・・・行け、お前達・・・目障りなウナギの化け物を捩り殺せ・・・・その間に、僕が下の二匹を潰す!」


一転して勇ましく構えるペッシェに、ザエルアポロは先程斬られたことが相当ムカついているのか、明らかに戦闘用の生物である従属官二人に命令する。

その従属官達は一直線にバウバウに向かっていく。


しかし!


ドスン


バウバウの前にドンドチャッカが守護兵士の如く現れる。

すると、彼は口の中から斬魄刀と思わしき巨大金棒を取り出した。


ドンド「これ、オラの刀でヤンス! とおっ!!」

ドゴーン!!


そのまま迫り来る従属官達に金棒を叩きつけ、彼らを吹き飛ばし、一撃でノックアウトさせた。


ザエル「!!!」


ザエルアポロはかつての第3従属官に現在の自身の従属官がやられたことに驚く。


ペッシェ「ザエルアポロ、お前の敗因はただ一つ。
かつて倒した相手だと、侮りを持って我らに対したことだ。
我々はネル様を守る為、常に錬磨を絶やさなかった」


ペッシェはザエルアポロにそこまで言うと、ドンドチャッカの頭上に立つ。


ペッシェ「今の我々は、かつての我々とは次元を異にする存在なのだ。
受けるがいい! そして滅びろ! これが我々の生み出した新たな虚閃」


するとペッシェは究極(ウルティマ)の先から、ドンドチャッカは口から虚閃を出現させ、二つの虚閃は徐々に融合していく。


ザエル「・・・・」


恋次「すっ、凄げぇー」


石田「虚閃の光が繋がった」


恋次と石田はそれを見て驚愕し、ザエルアポロも驚いているのか声が出ない。


そして!


ペッシェ「融合虚閃(セロ・シンクレティコ)!!!」


ペッシェの掛け声と共に、ザエルアポロ目掛けて融合した虚閃が放たれた。
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