BLEACH〜十四番隊の死神達〜

□隊長格登場
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ズドン!


一護「ぐおぁ!!!」


一護は解放して帰刃(レスレクシオン)形態となったテスラに叩きのめされていた。


ズドン! ズドン! ズドン!!


尚もテスラは攻撃を止めようとせずに一護を砂地へと繰り返し叩きつける。


一護「ぐっ・・・・(まずいぜ、このままじゃ本当に殺されちまう)」


テスラ「・・・・」


ブン ズドーン!!


一護「ぐうぁ・・・・くっ・・・・」


今度は壁へと投げ飛ばされ、一護は痛みにうめき声を上げる。

すると、テスラは面白がるかのように一護を再び持ち上げ、ギリギリと彼の頭を握りしめ始めた。



井上「(黒崎君! 黒崎君!!)」


ノイトラの手で口を塞がれているため声が出せない井上は、心の中で一護を呼び続ける。


一護「・・・・(い、井上・・・)ぐっぐぐぅ」


その心の声が届いたのか、一護は残っている僅かな力を振り絞り、斬月を振り上げようとする。


だが


テスラ「!」


グッミシミシ・・・ボギン!


一護「ぐっ! ぐあぁぁーーーーあ!!!」


カン!カラカラン・・・


それに気付いたテスラは、斬月を持つ一護の右腕をあっさりとへし折ってしまう。

それにより一護は絶叫し、砂地に投げつけられ、最早動くことすら不可能になってしまった。



ノイトラ「終わりだな」


決着が付きそうなのを見ると、ノイトラはそう呟いた。


井上「(黒崎君・・・)」


ズドン! ズドン! ズドン!


巨大な足音を立てながらテスラが一護の元にゆっくりと向かっていく。


一護「・・・はぁ、はぁ、はぁ・・・・ぐうっ・・・(俺はこんなとこで負けらんねぇんだ!)」


一護は必死に這いながら動こうとするが、身体が全くいうことを聞いていなかった・・・・


ノイトラ「へっ!くだらねぇ・・・・テスラ、終わらせろ」


テスラ「・・・・」


ノイトラの指示を聞くと、テスラは拳を振り上げる。


一護「くっ・・・・」


ズドォーン!!


そして、そのまま拳を一護目掛け振り落とした。








しかし、その攻撃は何者かの斬魄刀によって防がれた。


ノイトラ、テスラ「!」


一護、井上「!!!」


その場に居る皆がそれを見て驚く。


更木「何だ? 死にかけてんじゃねぇか一護」


そう、一護を助けたのは更木剣八であった。


一護「・・・剣八・・・・」


シュン


大和「俺も居るぜ一護! うらぁ!」


ドゴ!


テスラ「なっ! ぐおぁ!!」


チュドーン!!


突如瞬歩で現れた大和の足蹴りで、テスラは吹き飛ばされた。


一護「大和・・・・本当にお前らなのか!?」


更木「当たり前だろ、ボロカスにやられて頭までイカれたか?」


大和「まあ、そのケガ見る限りじゃかなりの戦闘した後だからやられまくったんだろうがな・・・・一護、グリムジョーは倒したか?」


大和は一護に問い掛ける。


一護「えっ! あっああ、倒したぜ。
だがよ、その後に急に奴らが現れてよ」


テスラ「ぐっ・・・何者だ貴様ら」


あまりの威力の蹴りを喰らったテスラがヨロヨロと立ち上がり、2人に聞く。


更木「あァ?」


大和「見りゃわかるだろ? 死神だ」


テスラ「死神か・・・・ならば消えろ!」


テスラは両腕の拳で2人に殴りかかる。


だが


更木「へっ!」


大和「一護、俺の手を掴め」


一護「あっああ」


更木はそれを鼻で笑うと跳び上がり、斬魄刀を振り上げ、大和は一護を瞬歩で安全圏に移動させた。


ノイトラ「! 馬鹿野郎! 逃げろテスラ!!!」


それだけで2人の実力を直ぐに察したノイトラはテスラに“逃げろ”と指示を出すが


ズシャ! ブシュア


テスラ「!・・・・ノイ・・・トラ・・・様・・・・」


ズドーン!!!


既に遅く、テスラはあっという間に更木に一刀両断され、倒れ伏してしまった。


更木「次」


ノイトラ「ちっ」


更木「来いよ! 次はてめぇーだろうが」


大和「おい更木、てめぇはもう戦っただろうが! そいつは俺の相手だ」


大和が更木ばかり戦うのを不服とし、口を挟む。


更木「あァ? あんな弱ぇー奴は数に入らねぇだろ?」


大和「俺はそいつと戦いてぇーんだよ!」


更木「ったくしょうがねぇな、こいつはてめぇにやる。
その代わり、俺は別のとこで斬り合いに行くぜ! 良いな?」


大和「ああ、勝手にしろ」


更木「よし、やちるしっかり掴まってろ!」


やちる「うん剣ちゃん! じゃあ、やまとんにいっちーにぷるるん、またねー!」


更木とやちるはそう言うと、別の敵を求めて何処かに走っていった。
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