BLEACH〜十四番隊の死神達〜
□理解の追いつかない世界
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石田「まっ待て！」
涅「何だネ？ 煩いよ」
石田「うっ煩い！？ まだ一言しか喋ってないだろう！
“菌”って何だ！？ いつの間にそんなもの付けた！？ あの戦いの最中にか！？ 僕は何も聞いてないぞ、観察って一体どの程度見えてるんだ！？
普段の生活も観察してるんじゃないだろうな！？
人権侵害だ！ 今すぐ外せ！！！
大体お前は・・・・何だその顔、人の話聞いてるのか！？」
涅「黙れ外道」
石田「！！！ 先に言われたー！！！
外道はお前だろ！お前が・・・・ごほっごほっ」
恋次「止めろ石田、もう喋んな！・・・・つーかそれ、今聞かなきゃなんねぇことか？」
涅自身が外道なのに、石田を外道呼ばわりしたため彼は怒り、大声を上げる。
だが、それにより内臓を破壊されている石田は大きく咳込んでしまう。
恋次はそんな石田に呆れていた。
そんな時
シャッ！
突如ザエルアポロの触手が地中から出現し、ネムを捕らえた。
石田「！！」
恋次「まずい！」
ザエル「油断だな隊長格。
部下の足元に気配りが足りないぞ」
ネム「あなたは勘違いをしておいでのようです。私を捕らえても人質にはなりません」
ザエル「黙れ！ 僕はお前に喋っているんじゃない！！」
涅「・・・・」
ネムからの返答にザエルアポロはお前にじゃないと怒声を上げながらそう言い、涅に問い掛ける。
しかし、彼は何も答えない。
ザエル「聞いてるのか隊長格！ 僕はお前に喋ってるんだ！」
何も答えない涅に、ザエルアポロは更に問い掛ける。
すると
涅「全くどいつもこいつもピーピーと、煩いことだヨ・・・・卍解・・・・掻きむしれ・・・・金色足殺地蔵」
石田やザエルアポロからの数々の質問や問い掛けに嫌気がさしたのか、涅は卍解・・・・“金色足殺地蔵”を早くも解放した。
そして、直ぐさま金色足殺地蔵の口から毒霧が吐き出される。
ザエル「何だこれは！？・・・・くっ、このガスは病原菌か！？
くそっ！こんなもの直ぐに解毒して・・・・」
涅「フッ」
ザエルアポロは必死に毒の解毒を試みるが、成功しない。
涅はそれを鼻で笑う。
ザエル「くそっ、どうなっているんだこの毒は・・・・ぐっくぅ・・・・」
どんどん身体に毒が回ってきたらしく、彼は苦しみ出す。
ザエル「こんなもの時間さえあれば・・・・くそっくそっくそっ！！！・・・・はっ！」
金色足殺地蔵が口を開けながらザエルアポロに迫る。
そして
ザエル「くそぉーーー！！！・・・・」
バクン
絶叫と共にザエルアポロは、金色足殺地蔵に飲み込まれていった。