夢小説
□十代目の本音
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獄寺君を背負ったままオレは保健室へと向かった。
保健室のベッドに獄寺君をおろして一息つく。
・・・・・獄寺君なんであんなこと。
ぱちっ
獄寺君が目を覚ました。
「・・・ッ」
「だ・大丈夫?あんまり無理しないほうが・・・」
「そ・そんなことないっす。オレのほうこそ・・・あんな無茶して・・・
で、でもオレ・・・」
「獄寺君もうこんなことしねいでね・・・」
「なっ じゃあ十代目はどうなるんすか!?また雲雀に・・・」
「オレのことは心配しないで・・・おれ大丈夫だから・・・・・さっ!!ねっ」
そういって微笑むすがたが痛々しい
「なにいってるんすか!!オレこれ以上そんなつらそうな十代目見たくありません!!オレのことなら大丈夫ですから・・・任せてください!!」
「もういいって!!おれがつらいのはそんなことじゃない。これ以上獄寺君やみんなが傷つくとこなんか見たくないよ・・・・」
そう言うと同時に一筋の涙が十代目の頬を伝いおちる。それは一粒だけでは収まらずボロボロと流れ出した。
「十代目ぇ、オレ右腕失格っすねぇ
大切な十代目のお顔を涙で汚させるなんて・・・で、でもおれやっぱりもう一度雲雀のとこいってきます」
「なっ」
「おれは殴られることも蹴られることもつらくなんかありません・・・それ以上に十代目のつらい顔を見るのがもっと、もっとつらいんです。だから・・・」
十代目が何か言おうとしたがおれはそれを遮るように抱きしめた。
そこで今までのことが爆発したのだろう。十代目は号泣し出してしまった。
あたふたとあわてるオレ。
そして、
だんだん落ち着き話せるようになった十代目。
「ご、ごめんね 獄寺君。」
「いえいえ。泣き顔の十代目かわいかったですよ。」
カァァァァ////
十代目の頬が真っ赤に染まる
それを見ていると自分まで恥ずかしくなった。
「やっぱり十代目をなかすような奴には任せられません。十代目、まっててくださいね。」
その後久しぶりに二人で帰宅した・・・