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□放課後ティータイム
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「全くなんだよー澪のやつ…しょうがないな」
人の静止もきかないで

それにしても少し虐めすぎたかな
フォローしとくか…
澪が可愛すぎてついやりすぎてしまう

「澪トイレ行っちゃったなー、まぁ私もいってくるよ」
カタンと立ち上がり幼なじみを追おうとした私に問いかけが飛ぶ

「りっちゃんはいなかったんですか?好きな人」

ムギだった
この子はなんでも見透かしている様で少し怖い

「好きな…男って言ってもな―!皆ただのゲーム友達って感じ?…まぁそんな浮いた話なんてなかったぜ」

嘘は言ってない
男子から告白されることはあったが好きになれるやつなんていなかった
恐らく私は昔から澪のことだけが好きだった

音楽室を出て階段を降りて左に曲がって真っ直ぐいった所に澪が行ったと思われるトイレがある

結構な距離がある筈なのにもう姿がみえなくなっている
走っていったのか…?
少し虐めすぎた…かな?

ちょっとばかし嫌な予感がしかけあしでトイレに向かう

今日はこの辺りで練習してる部室はどこも休みの様だ
文化系ばかりで静かなこの界隈がいつもとは違う静けさを放っていた

トイレにつくと一番後ろの様式便所の扉が閉まっていた…澪かな?

「みお―…??」

カタンと音がした
やはり澪がいるらしかった

「私待ってって行ったのに―…そんなに切羽詰まってたのか?」


ドタンッ!!!
茶化す様な言い方に怒りを覚えたのか明らかに扉を蹴った音がした



「……からかって悪かったよ…開けて澪?ぎゅってさせて?」


「………」

無言
無視??

「…あっ…れー?澪しゃーん?お返事は…?もしかして本当に便秘だったりし(ガタッ)

最後までいう前に扉があいて、薄ら灰色の瞳を潤ませた彼女がそこにいた
そしていきなり私の腕を掴み個室の中へ引き寄せた

ガチャン

扉に鍵をかけると何も言わず私の胸に抱きつき

「……ばかりつ」
と言って一回鼻を啜った

こっそり澪の甘い香りを堪能しながら、いいこいいこと頭を3回撫でてやった


「ずっと律が好きだったもん」
ぽつりと小さく一言聞こえた

「知ってる」
そういって額に軽く口付けた

それ以上先をこんな場所でするとあとでとてつもなく怒られるので踏みとどまった
かれこれ3カ月はこういった行為をするに関係になって経っているというのに、相変わらず慣れないらしい
まぁ私も学校はさすがに緊張するけど


「律戻ろ?あんまり遅いと二人が変に思うよ」

「便秘だと思われるって?」

「違う!この馬鹿!!」

弁解するかわりに手を握ってやると一度びくっとしたが、おそるおそる握り返してくれた
なんだなんだこの可愛い生き物

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