パフェ(過去拍手・記念作品等)
□Lovely Lovely Lovely(大石×菊丸)
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「大石ぃ〜!おっそいぞ〜っ」
委員会で遅れた俺を見つけ、ラケットをブンブンと振りながら頬を膨らませる英二。
その様子は今日も間違いなくテニス部…
いや、青学…
いや、世界だ!
世界で一番可愛いっ。
「大石、その顔どうにかした方が良いよ」
そんな英二に駆け寄ろうとした俺を不二が心底不愉快そうな顔で止めた。
「“その顔”って言われてもなぁ…」
恐らく緩みきってしまっている頬の事を言ってるのだろうが、当然ながら故意にしている訳ではない。
チラリと横目で不二を見ると、鋭い瞳がこっちを睨み付けていた。
メデューサの目を見ると人は石化するというが、まさにそう言うに相応しい視線。
「おーいしってばっ!」
不二=メデューサ
とは言い得て妙だ。
などとくだらない事を考えていると、声と共に英二の大きな瞳が俺の顔を覗き込んだ。
「悪い悪い
不二とちょっと…」
“話してたんだ”
と続けようとして既に不二の姿がない事に気がつく。
あぁ、ヤラレタ…
「不二?不二なんか居ないじゃんっ」
案の定な英二の台詞に俺は苦笑いを返すしかなかった。
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