ディーノさんのリアルお馬さんごっこ



「ディーノさん、お馬さんになって」
「ツナ…」

綱吉に逆らうという選択肢のないディーノは、唇を噛み締めて床に手をついた。
床の冷たさが、やけに身に染みる。

「あはは!ホントにお馬さんだ!」

四つん這いになったディーノの上に、楽しそうに綱吉がまたがる。
そしてディーノから鞭を取り上げると、そのままそれをディーノに振り下ろした。
パシン、と乾いた音が響きわたる。

「ぐっ、ツナ…っ」
「ディーノさんはお馬さんなんだからちゃんと歩いてください」

容赦なく体を鞭で打ちつけられる。
痛みに耐えながら、ディーノは腕を前へと動かした。
よろよろ、と力なくゆっくり前へ進んでいく。
そんなディーノに跨った綱吉は、楽しそうに足をぶらつかせる。

「でも雰囲気出ませんね。あ!服全部脱いでくださいディーノさん」

屈託のない笑顔でさらりといい放つ綱吉は、小悪魔なんて可愛い言葉ではもう表せなかった。



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