【雅】雨中艶歌巡り
06/07(Tue) 13:44
道満
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……貴様…、貴様!貴様ァ!!
この期に及んでこの俺を侮辱するか!!
…なんという浅はか!貴様との戯れなぞ、この臓腑を焼く呪いの前では余興にも成らず!
…、…だが……ふ、はは、ははは!
床を血に染め、臓物を撒き散らせ!!
それならば些か気が乗ろうよ!貴様の血肉の海で俺を慰めろ!晴明!!
(愛らしい。だと?
――嫌悪。吐き気がする程甘い罵り。ならばこちらも枷など要らない。牙を剥くその殺意、虎の如しと咆哮する。どろりと溢れる呪い。呪い。呪い。)
(それは深く、黒く、然し燃え上がるように。両腕を開いて高らかに嘲笑うと、周囲に渦巻く穢れた熱。赤黒い火炎。正に、数万の呪詛を纏わせた地獄の業火…。――だが。)
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