【雅】雨中艶歌巡り

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06/28(Sun) 23:15
道満


……。

(森深く、睡蓮の咲く池の畔で陰陽術を駆使し周囲を調査しており、僅かなブレを感じると目的のものが近いと確信し、極小さな歪みの中でも強い場所を探してうろついて。やっとの事でそれを見つければ歪んだ笑みを浮かべ、結界に穴を空けようと手を翳し、結界内へ呪いを仕込み内側から食い破って)

…ハッ。小癪な。
漸く見つけ出したぞ…さぁ、殻から引き摺り出して飼い殺してやる。

(中に入り込むと瞬く間に霧に包まれる。だが気にも止めず、ただ真っ直ぐと進めば石橋がぼんやりと浮かび上がる。よく知った、幾度もその上を通った橋だ)

06/29(Mon) 20:42
晴明

……。

(自分の結界を破ろうとしている事も、ここに来ることも、ひと月も前から分かっていたことだが、内側へ入って来た人物からは逃げも隠れもせず、平安の頃…そこにあった筈の橋の上で来客を待ち侘びて。暗い空から降り注ぐ雨を防ぎもせずに受けていたが、砂利を踏む足音が聴こえてきた頃にそちらは見ぬまま何時もの微笑みを纏って)

……やぁ、久しいな……蘆屋道満。

06/29(Mon) 20:53
道満


…ふ、はは!…ハハハ!!
……安倍晴明ィ…

(橋の上に佇む人影は正しく自分が幾度も探し回った宿敵、その本人であると確信すれば大きく口を引き上げて笑い、狂気に歪んだ瞳を細めると両腕を広げながら大股に近づいて行く。橋の上に乗り、晴明の目の前まで寄れば、その華奢な体に見合った小さく整った見目麗しい顔へ手を伸ばし、乱暴に顎を掴む)

……随分と待たせるではないか。…なぁ?

07/01(Wed) 01:09
晴明


…あっはっはっは!
いやいや、先ずは酒でも飲み交わそう。
なにせ千年越しだ…、積もる話もあるだろう?

(伸ばされた手を払うことなく受け入れる。憎悪にまみれた銀の瞳が俺を見る。だがそれよりも、この身を焼き尽くさんばかりに、この男の奥深くには炎が揺らめいている。混沌とした先の純粋な熱が眩しくて目を細めた。嗚呼…あてられてしまいそうだ。すぐにでも命のやり取りが始まりそうな張り詰めた空気の中で、わざとらしく笑ってみせる。)

07/01(Wed) 01:27
道満


……なにを言う。
こんなにも待たされてこれ以上があるものか。

(掴まれ此方を向かされたまま晴明が笑う。馬鹿にされたものだと無表情に見下ろした。どれだけその身を壊してやりたいと、美しく伸びた四肢を切り離してやりたいと、綺麗な顔を歪ませて泣き喚くお前を夢見た事か。手を滑り降ろし悠長に見上げてくる晴明の首を掴む。ゆっくりと、力を込めていく)

くく。このままへし折ってしまいそうだ。
嗚呼、晴明……まさか呆気なくは終わるまい…?

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