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□鋼の錬金術師 <<ロイ×エド>>
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##初恋##


「私を訪ねて来なさい」

初めは、偉そうなところとか気に入らなくて、命令口調とかすごく嫌いだった...
だけど会いに行って、あいつの笑顔をみてから何故か....
<<好きだ>>と思ってしまった
だってよく分かんねぇけど、リゼンブールに来たときのあいつとは明らかに違って、そのなんていうか...優しい、違うな...女に対する態度っつうのかなぁ、そんな感じでさ...
それからは、まともに顔見れなくて...
だけど、女と話してるあいつ見てると、イライラすんだよ...


「なんだね、私の顔に何かついてるか?」
「///!いや...別に」
「なら、ジロジロ見るのはやめたまえ...気が散ってしごとにならんだろう」
「見ねぇから、とっとと仕事しろよ」

なんだよ…気になって仕方ねぇっつうか…
今この空間に二人ってことに、ドキドキする

「ねの…鋼の…」

誰かが体を揺さぶってる…
低くて、とても安心する声がする

「いつまで寝てるんだ、おきたまえ」

俺…寝てたのか…
考えてたらいつの間にか…

「大佐?俺…」
「何寝ぼけている、もうみんな帰ってしまったんだぞ」
「ふぇ?」

窓の外を見てみるとすでに真っ暗になっていた
一体どれくらいの時間が経ったのか…

「大佐、今何時?」
「もうすぐ9時になる」
「俺5時間も…」

昨日徹夜したせいだな…なんて黙り込む俺に、大佐は笑った

「なにが可笑しいんだよ!」
「いや、なんでもない」
「なんでもないとか言いながら、笑ってるじゃねぇか!」
「いや、不覚にも可愛いと思ってしまったんだ」
「かっ!///」

可愛いって…
いつもなら怒ってどなってるのに、なんだか今はすごく<<嬉しい>>

「どうした?鋼の、顔が真っ赤だぞ?」
「なんでもねぇよ!…って俺が起きるまで待っててくれたのか?」
「別に置いて行っても良かったのだがね」
「んなっ!てめ…」
「大事な人を置き去りにはできないからな」
「え?何言って…」

なななななんて言った?
大事な人?俺が?

「君を一目見た時から、守ってあげたいと思っていた。だから、私のそばにいてくれないか?」

初めてされた告白が、まさか両想いの人からで…
しかも男だなんて、普通はびっくりするんだろうな
でもやっと…手の届く距離に…

「そこまで言われちゃ…しかたねぇな…」
「素直じゃないな」
「うっせぇ」

こうして俺たちの関係は、幕を開けたんだ…
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