いただきもの
□無色透明無味乾燥
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例えば君は人形で僕は機械であるような
例えば君は砂時計で僕は懐中時計であるような
何処かでの繋がりと
絶対的な差違
例えば僕は君に対して望まず
例えば君は僕に対して無関心
この距離
無色の関係
他人と言うには知っていて
友人と言うには遠い
不明瞭で明確な透明
それは昨日や過去と何も変わらぬ日々で
僕は全てに絶望して
君は全てを悟って
それは明らかに昨日や過去と違う日々で
僕は君を知っていて
君は僕の近くにいて
僕らの距離はどうしようもなく遠くて
それは風情も面白味もない世界で
そんな中で僕らは未だ生きている
自分の存在すら
無色に溶ける
他人の存在すら
透明に化ける
無味乾燥なこの世界で
無色透明が出会って微笑う
それは何でもない事で
恐怖の大魔王も降臨せず
未だに戦争を続けて
平和になんかならないで
混沌のままの世界で起きた
些細な些細な出来事で
大嫌いだよ
今日の世界は 美しい
2007 11 24