時間を越えて

□-ある日の最終決戦-
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「しっかりして! 二人とも!!」


何とか二人を話しが出来るところまで落ち着かせた

「いい? 今から過去に二人を連れていくわ。必ず助けるわよ?」


「でも!…俺達が死なないと…」

そぅ…それが私の決めたルール

だけどッ!


「あれは帳消しよ! 哲平を殺して咲ちゃんと由美ちゃんを助ける!」


もう哲平の思うようにはさせない!


「いいのかよ…そんな簡単に」

「元々そんなルールは無かったしね」


「分かった…行こう!」


三人顔を見合わせ、頷いた


「じゃあ、頑張ろう!」














三人が気が付くと、哲平がサバイバルナイフを落としていた


このあと股を着られるんだ!

「くッ!」


哲平はサバイバルナイフを取ろうとしたが、手を踏みつけて阻止した

「ぐぁッ!」


「無理よ…」

手を踏みつけたまま、サバイバルナイフを拾った


「まだだッ!」

哲平は、隠し持っていたサバイバルナイフをミカの太ももに刺した


「あ゙ぁ゙」

そのあと一気に引き抜き、良助達の方に走って来た


「死ねぇ!」

突っ込んで来る哲平を、良助は一本背負いで投げ飛ばした


「かはッ」

倒れた哲平に近づくと、腹にサバイバルナイフが刺さっているのに気が付いた


「あなた…もう終わりだね」

そう呟くと、哲平は不気味に笑いそのまま力尽きた


「これでようやく終わりみたいね…」



何もかも終わったあとに、やっと警察が到着した…



































一年後―――




「おめでとう!」


「お幸せに!」


今日は俺と咲の結婚式!


高校で一緒だった奴ら達で賑やかな式になっていた


咲なんかは泣いちゃってるし…

でも、一番来てほしい人物が見当たらない…


そのまま式は続き、結局結婚式は最後をむかえた


「いくよー!」


咲から放たれたブーケを皆必死で取ろうとするが、一番後ろに1人で佇んでいた人物が取った


そこにいたのは…


「ミカ!」


俺達がこうして幸せでいられるのは全部ミカのお陰だ



END
 

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