ポケモン
□クズ
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GB赤緑で微妙に学パロ
「あっ。今日部活で遅くなるから先帰ってていいぜ」
放課後の帰り支度や部活の準備などでざわつく教室。
隣の席のグリーンは思い出したように言った。
「…部活?」
去年の夏に引退して以来すっかりこぶさたとなっていた単語に、小さく疑問符を浮かべる。
「後輩に指導を頼まれたんだ。もうすぐ地区大会だろ?」
「あー」
なるほど。その言葉に素直に頷くと、少しだけ不服そうな顔をされた。
「お前さぁ…待ってるとか言えないのかよ」
「言わない」
きっぱりとそう言い切るとより一層不服そうな顔をされ何やら唸っていたが、気にする事なく教室を出た。
(僕を優先しない君が悪い)
END