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□シーズン α 07
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ロビンの深読みに、フランキーが怪訝そうな顔をした。
「おい、まさかそんな…」
「答えなさい、クローザー」
あくまでロビンは強気である。
クローザーはうつむき、なにかを考えているようだったが、やがて笑い出した。
「ふ…ははははは…考古学者というものは、よく頭が回るようだな」
クローザーの言ってる意味がわからずに、少年はただ不思議そうな顔をするだけだった。
そして次の瞬間、クローザーはとんでもないことを言い出す。
「そうだニコ・ロビン。貴様の思う通りだよ」
「おいロビン、なんなんだよ?」
意味がわからないルフィが、たまらずロビンに問いかけた。
ロビンは、拳をぎりっと握ったまま、怒りをようやく抑えたような声音で言った。
「この子の親は…すでに亡くなっているわ」
『えっ…!!』
「…ロビン?」
一番驚いているのは、少年であった。
「……ち、ちがうよ、ね」
うろたえながらも、少年はクローザーに会いたかった気持ちを伝える。
しかしそれは、あっさりと否定された。
「これが馬鹿なんでな、気づかないままの方が楽に死ねたと言うのに」
「……」