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□シーズン α 07
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クローザーは、辺りを見回して、それから少年を冷めた瞳で見やった。
「…コッペリオン」
「はい、マスター」
「騒ぎを起こした海賊は『抹殺』…そう、教えてあるな?」
その言葉に、少年は力なく頷いた。
「ニコ・ロビンも、麦わらの連中も…生きているようだが?いつから貴様は、コッペリオンの分際で仲間意識を持つようになったんだ?」
ひどく冷たい言葉が少年に突き刺さる。
ルフィは、ようやくパフュームボムが落ち着いたのか、静かに会話を聞いていた。
「答えろ、ゴミが」
クローザーが少年の目の前まで行き、胸ぐらを掴んで軽々と持ち上げた。
「ちょっとアンタ…!」
ナミが怒りを露わにする。
ロビンもまた同様で、ハナの手をクローザーに咲かせる。
「それ以上、手を出すのなら…容赦しないわ」
「………こいつに同情したって意味のないことだぞニコ・ロビン」
「ロビン」
少し顔を歪めながらも、少年ははっきりとロビンの名を呼んだ。
「ぼくのせい、ロビン、かんけいないよ」
「いいえ、関係あるわ」
「マスター、おねがい。わるいかいぞく、ちがうから…あばれないから」
許しをこうような少年に、ますますクローザーは気を悪くした。
「おまえが、いつ、おれに命令できるようになったんだ?」
「やくそくはまもるよ、セロは、まもる」
ばっと少年を床に落とし、見下すようにしてクローザーは言い放った。
「あと6年間、ここを守る約束か…くだらん」