†本編

□約束はきちんと最後まで、
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「…で??」

万事屋で沖田と机を
はさみ向き合う。

「やだなぁ旦那。だぁかぁらぁ、今から土方さんが来るんで存分に可愛いがってやって下せぇってわざわざお願いしに来たんでさぁ。」

「いやもう、それはもう遠慮なく可愛がるよ??小さな動物みつけた若い女ばりに土方君可愛がっちゃうよ??」

…でもね??
銀時がゆっくりかぶりをふる。


「肝心の本人がいなきゃ意味無いでしょーがっ!!!!」
バンッと机を思いっきり叩く。



「…あぁなるほどねィ。でも大丈夫でさァ。土方さんならもうじき―…」


ピンポーン


「ほら来た。今開けまさァ。」

沖田が玄関に向かった。
新八達は出かけている。


「じゃぁ旦那。」

戻ってきた沖田は
俯き加減の土方を
銀時の方に思いっきり
押し出した。


「ちょっ…」

イチゴ牛乳片手に
銀時はふらつく。


「感想よろしくお願いしまさァ。」


は??感想??


「おい土方コノヤロー。約束は約束でさァ。きちんと守って下せィ。」


コクンッと土方が小さく
頷くのを見て沖田は
去っていった。


「んで??十四ろ…」

「銀ぅ……」


ブーッッッ!!!!!

俺は盛大にイチゴ牛乳を
噴いた。


「なななっ!!!十四郎ッ??!」

銀時を上目遣いに伺う土方の目は涙で潤んでいて、顔は赤く染まっていた。


「銀…ぁ…熱いぃ…」


「待って!!いや落ち着いて十四郎っ!!」


何があったのか。
取り敢えずそれが知りたくて問い詰めると、


「‥と、ゲーム??…に負けて…でそぉごにぃ‥罰ゲームて言われて…お茶飲まされたらぁ
…眠くなちゃてぇ…そで起きたらぁ…
銀のとこに行けって紙に書いてあったからぁ…」


そこで言葉を切った。

ふぇ…と土方は目に涙をためて

「銀‥熱いの…たっ…けてぇ‥ぁ」


「っぅ‥…!!」


グイッと土方の腕を
引っ張って布団に投げた。

「銀っ…ぎんっんぅ…!!」


「っ‥こんだけ人格変貌しちゃうたァな。どんだけ強い媚薬、茶に入れたんだ。」
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