†本編
□壊れない、離れない
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「銀??」
そこには頭に包帯を巻いた銀時がいた。
「銀っ……!」
朝から我慢してきた涙が
頬を伝った。
覚悟していたつもりだった。
自分が死ぬ事…
仲間を亡くす事…
愛しい人を亡くす事
夢で見たぐらいで…
こんなに怯えてしまうなんて…
いつから俺はこんなに弱くなったんだろう…。
「ちょっ??!十四郎??!どうしちゃったの?!ねぇ!!」
「銀の馬鹿やろ…心配かけるんじゃねぇよっ…」
「っ…あー…取り敢えず部屋行こっか??」
そう言って銀時は俺を軽々しく担ぎ上げた。
「うゎっ!!銀!だめだって!怪我してんだろ?!」
「新八ィ。サンキューな??しばらくお前ン家で神楽頼むわ。」
「あ、はっハイ!!!」
問答無用で俺を連れ出した銀時はさっさとエレベーターに乗ってしまった。