†本編
□壊れない、離れない
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泣きはじめた十四郎を
俺はどうして良いか
わからなかった…
このまま誤魔化しながら
事に及ぶのは分けない。
だがそうするのは今は
駄目な気がした。
こいつの話を聞かなきゃ
いけない気がしたんだ。
「十四郎…」
土方の右腕を引っ張り
抱き起こす。
「ぎっ…ん」
下を向いて涙を流す十四郎。
「ごめん。ごめんな。」
そして力いっぱい抱きしめる。
「‥銀…だめだ‥傷が」
「十四郎‥」
頼むから…
「俺に話して??」
十四郎の思ってること全て
何が悲しくて泣いてんのか
じゃなきゃ銀さん、
十四郎の事壊しちゃうよ。