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□【出会っていなければ,】
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出会いは、穏やか
二度目の出会いは、鮮やか




脳内の神経にすらインプットされるように鮮烈。
それはそうだろう。
心臓ツカマレタ少年に、心臓をツカンダ俺。


黒い俺、それから、白い俺。


少年に好意を抱いているのはドッチの俺だろうか。



何と無く焦燥感に。
それから好奇心に。


もう一度、会った。

夜の街。
偶然を装って。




そして抱いた。
気まぐれに、抱いてみたくて。

最中の少年はとても綺麗だった。

白いシーツにも映える白い肌、
腰が初々しくも艶やかに視界に映る。



身体が繋がるその具合がいい。


少し気を抜けば主導権はこの少年に持っていかれそうな
そんな危うい感覚をじりじりと背中に感じながら抱いた。



最後、理性崩れる前に、
瞳に映った少年は




とても、とても綺麗だった。





哀の色を綺麗に滲ませながら

優しく、優しすぎるほどに穏やかな微笑みを俺に。




しまったと、俺は思った。
また、この少年と身体を重ねるだろうとも、思った。



出合ってしまった、
そして嵌ってしまった。







俺は堕ちるのか、

それとも、このゲームに似た遊びを楽しめるのか。

あぁ、手を焼きそうだ。




そんな少年に出会ってしまった。


俺は一人、眉尻下げて情けない顔をしている。







【出会っていなければよかったのに。】







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