ネタ帳

□お試シーザー 〜その2〜
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モネ視点



「・・・と言う訳でモネには悪いがパンクハザードに行ってシーザーの秘書をやってもらう。」
「分かりましたわ、若様」



我らが若様の頼みとあらば喜んで命すら投げ捨てられる。どんな任務だろうと思えば科学者の秘書と言う名の護衛だそうだ。任務の終了期間は無し。半永久的な任務。

その人物がいないと作れないSAD。まぁ、それなら仕方がないとは思いつつも、納得できないものである。


「・・・(ファミリーへの勧誘も蹴ってるというのに若様に気に入られるなんて生意気だわ。うっかり始末しちゃうかも)」


噂によれば自然系の悪魔のみのガス人間。冷徹かつ傲慢な人間だと聞く。きっと若様は騙されているんだわ。とドフラミンゴの方をちらりと見やれば、いつもの以上に楽し気に笑っていた。


「モネ、シーザーは面白い奴だ。まぁ、もし気に入らなかったら帰ってきても構わねェよ。」



恐らくモネが何を考えているのか察しが言ったのだろう。
何がそこまでドフラミンゴを引き付けているんだろうか、とモネは思案しつつもあてられた人に付くのだった。






『わざわざすまねぇなぁ。ジョーカーが優秀な秘書を派遣するって急に言ってきたからな…歓迎の準備とか全然できてねぇが…』
「あら?貴方が依頼したんじゃないの?」


モネの質問にシーザーはまさか!と首を横に振った。


『流石にファミリーの人間でもねェオレがそんな図々しい事言えねぇよ。』


その言葉に少し見直し、何となく彼を観察することにした。



『モネ良い所に!実験最中に偶々出来た美容効果のあるモンが出来てな!石鹸状にしたから貰ってくれ!』

『うぉ!?なんだこれ!モネこれいるか?何だか知らねぇけど鉱石化したみてぇでな。宝石みたいで綺麗だろ?しかし何で…あの時混ぜたヤツがいけなかったのか?』

『シュロロロロ〜、モネお前寒くねェのか?ユキユキの実の能力者とはいえ女子なんだからな?あんまり体冷やすなよ?ここは只でさえ寒暖の差が激しいんだからな?調子悪くなったらすぐ言えよ?』





「ねぇ、若様…私シーザー・クラウンがよくわからないわ」
「フッフッフ、だろ?そこがまた面白ェんだよ・・・悪い奴ではなかっただろ?」
「そう、ですね。ふふ、ちょっと拍子抜けしちゃったわ。噂と全然違うんですもの。」
「外とで使い分けてるみてェだな。・・・あぁ、それとあの大量の石鹸と宝石なんだ?」
「あぁ、あれはシーザーの失敗作。失敗の中の成功かしら?」
「要するに作る予定のなかったものか。」



「マスターこれどうします?」
『シュロロ…どうするか。取敢えずそこに置いといてくれ。考えとく…宝石系ならお前等使えるだろ?物資買う時換金でも好きにしてくれ。おぉ、モネどうかしたのか?』
「・・・。」


シーザーと部下達のやり取りを見て、モネは一つ考えた。


「ねぇ、シーザー。私もあなたの事マスターって呼んでいいかしら?」
『ん?そりゃ別に構わねェけど…』
「本当?それじゃあマスターって呼ばせてもらうわね。そう言えば若様があの石鹸と宝石作れる様だったら欲しいって言ってたわ。」
『シュロロロロ〜、そうかそうか!いや、かなりあるからジョーカーの方で売り払うなり好きにしてくれ!なんなら化粧水みたいな方がいいのか?』
「あら、それ私も欲しいわ。ねぇ、マスター。化粧会社設立してみたら?」
『面白そうだな!ならモネが副社長だな!』



最初は何で若様から離れてこんな人を、と思ったけれどすぐにそんな思いは消えた。
日々を過ごしてマスターの事を知った。
噂とは全く真逆な人だった。凄く真っ直ぐで部下の事を大事にしていて、化学が大好きな無邪気な人だった。
本当に綺麗な人だと思った。私なんかとは大違いで。あぁ、きっと若様もそこに惹かれたんだろうと直ぐに分かった。
マスターの傍に居ると本当に私は普通でいられた。




『そう言えば、カイドウにSMILE売るんだろ?あんまり勧めたくねぇな』
「あら?何で?」
『もし、もしだからな?オレに何かあって提供できなくなるとするだろ。そしたらアイツの怒りの矛先はジョーカーに行く訳だ。』
「マスターに何かがある?」
『いや、例えだ。ほらオレ健康体だろ?もし此処に海軍が来てとか戦闘になれば自慢じゃないがオレは戦力外だしな!』
「戦闘に巻き込まれてマスターが死ぬなんて私は嫌よ?」



折角兄のような父のようなそんな存在としてシーザーをドフラミンゴとは別に敬愛するようになったのだ。
だが確かに一理ある。いつ此処に誰かが来ないとも知れない。ならば…



「マスター。特訓しましょう。」
『おう!・・・って、え?特訓?』
「自然系と言えど覇気使いが来てしまったら普通の人間よ?」
『そうは言ってもなァ。体が追いつきそうにねぇんだが…』
「マスターは若いから大丈夫よ」
『…見た目だけな。まぁ、此処の長たる俺がしっかりしねぇといけねェよな!モネ頼めるか?』
「えぇ、勿論よ」
『最終目的はモネも守れるくらいじゃねぇとな!…モネどうした?風邪ひいたか?』
「な、何でもないわ。大丈夫。」



この時から密かに恋心をシーザーに対して抱くようになった。
若様に相談してみようかしら?なんてモネはぼんやりと考えた後、婚約でも結婚でもして縛り付ければシーザーはきっとファミリーに来るだろうしな。よし、モネ落とせ。とドフラミンゴからGOサインが届くのだった。





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モネさんと初めての出会い。
モネさんは比較的直ぐに心を開いてくれたのであった。
うちのシザ主は結構頻繁に失敗の中の成功を生み出してます。

モネさんからの伝言でドフラさんは渡す際に注意し双方了解しているからカイドウに警戒していない。


シザ主はさり気無く化粧品の会社立ち上げればいいと思う。モネさんと仲良し。
でも最近モネさんがシザ主に歳の差って気になる?とか聞いて来たりするので「あぁ、きっとベビー5の詐欺事情だな」と好き合ってれば年齢なんか気にしないと言った。
次は素直にローさんと仲良くしてるか、モネさんに誘われるがままにドレスローザに旅行に行くか…。を予定しています。


此処のシザ主は良心の塊。
年齢は捏造してドフラさんと同じ位か少し下。
あるい意味で海軍に追われている。(戻っておいで〜的な感じで)
そしてあの人があの人に対立している要因のあの人も生存…させる予定です。
 

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