ネタ帳

□お試シュガー
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お試しシュガーちゃん

・ドンキホーテファミリーの人じゃなくてハート所属。モネちゃんとは生き別れ。
シュガーちゃんポジションに能力のコピー、或いはホビホビの実の能力に似た能力者がいる。
その他は一番下記載



『ねぇ、ロー。ベポ貸してくれる?』


身長差故に下から上目使いに見上げるシュガーにローは読んでいた医書を閉じた。


「ベポを?何でまた。まぁ、別に構わねぇが…」
『本当?有難う。それじゃあ町に行ってくる!』

パタパタと急ぎ足で走っていくシュガーを見て、容姿だけ見れば可愛いものだが中身の方が良い性格してるからなぁとローはシュガーの後ろ姿を見送り再び医書に視線を戻そうとした。するとどうやらベポが迎えに来たらしくドスドスという足音とシュガーに話しかける声が聞こえた。



「あっ、シュガーどうだった?やっぱり無理だったでしょ?」
『ふふふ!許可は貰ったわ』


えぇ!?そうなの!?というベポの声に俺はそんなに心が狭い人間だとベポに思われていたのか?と扉の向こう側を睨んだ。


「シュガーが強いからかな?じゃなきゃ狙われてるのに町に行っていいなんて言わないもんね!」
『…こらベポ!大声で言うな!』
「・・・おい、どういう事だ?」



頭の上にズシリと重力を感じ見上げればいつの間に来たのか、ローの手が頭の上に置かれている。
ベポはあっ、キャプテン〜。と暢気に挨拶をする。



「狙われてる?俺にはそんな説明一切なかったが?」
『・・・必要なかっただけ。私は弱くない。』
「・・・はぁ。ベポ。」
「アイアイ!えっとね…」


言葉に出さずとも直ぐに理解したベポはローに説明をした。
その間シュガーは拗ねたのかもぐもぐとぶどう味のキャンディーを頬張っていた。



「どっかの海賊団がシュガーを名指しで探してるだと?」
「アイアイ!この前少し離れた隙に囲まれてて…シュガー強いから返り討ちにしてたけど。」
『私を使ってハートを誘き出そうとしてたのよ、きっと。』


心配かけたくなかっから言わなかったのに。とシュガーは言うもローは少し考える素振りを見せた。


「お前自分に術かけたよな?」
『んぐ…うん。だからこのサイズなんじゃない。』


シュガーはその手で触れたものをおもちゃにし使役させることができる。
その所為で実を食べた年齢から見た目が全く変わらないのだが。
だが、シュガー曰く本気を出せば成長した状態にもなれるらしい。何でも覚醒だとかなんとか・・・。
それにより出来る事の幅が広まったのだとか。



「じゃあ、今シュガーはおもちゃなの?」
『違うわよ、能力発動した時みたいな状態なだけ。この状態で出会った人間は流石に記憶はあるけれど、ハートとモネ位しか今の姿の私は知らない筈よ。…例外があればね』
「例外…まさかドフラミンゴとか言わねェよな?」
『さぁ、ローみたいに前世?みたいな記憶持ってたら覚えてるでしょうね。』



パクパクとキャンディーを頬張りつつ言えば、ローは眉間に皺を寄せた。
シュガーがそれに気付きベポによじ登り、肩車をしローの眉間の皺をグニッと伸ばした。



『ローの言っていた前世?のドフラミンゴと此処のドフラミンゴは違うんでしょう?』
「確かにそうだが…」
『コラさんは殺されてないじゃない。オぺオペの実を盗んでそのまま逃走できたんでしょ?』



そう、ローには前世と言うものがあった。前世と言っても死んだ記憶はないので未来予知に近しいものかもしれないが。
ローとコラソンが旅をしている時にコラソンが弱っているシュガーを発見し保護したのだ。



『まぁ、この事は保留。私町に行きたいの』
「どうして、行きたいんだよ。」
『・・・ロー、気付いてないの?』


シュガーはジッとローを見つめる。
気付いていないと言われても、とローは黙り込んだが、そもそもシュガーはなぜベポと町に行く事にしたのか。いつもなら・・・


「・・・コラさんはどうした。」



ローの言葉にはぁ、と溜息を吐いたシュガーにまさか、とローが呟けば


『迷子よ。だから迎えに行こうと思ったの』
「コラさん…」


早く気付くべきだった。自分に対しても過保護だが、シュガーに対しては女で且つこのように幼い姿をしているからかロー以上に過保護なのだ。
故に大体コラソンがシュガーの傍に居ることが多い。その彼が居ないと言う事はいつまで経っても直らないドジっ子能力の所為だろう。やる時はやるのだが。

ローもシュガー同様溜息を吐き、俺も行くと言えばシュガーがいいの?と首を傾げた。


『ロー遅くまで本読んでたけど、いいの?』
「別に問題はねェよ。」
『そう…ってちょっと子供扱いするな!』


わしわしとシュガーの頭を撫でれば、シュガーから抗議された。
ベポが二人で行くの?とローとシュガーを見送るのだった。


その後路地裏で無事コラソンを見つけたかと思ったら、周りは死屍累々の状態で、ローとシュガーでコラソンを呼べば血相を変えてコラソンがシュガーを抱きかかえるのだった。


『コ、コラさん!離れなさい!』
「シュガー‼無事だったんだな!いや、心配する必要はないってわかってはいたんだが…」
「コラさん、何かあったのか?」
「ロー!聞いてくれ!」


ドフィの奴がシュガーを探してやがるんだ!こいつら傘下の中の下っ端らしくて…とコラソン事ドンキホーテ・ロシナンテが慌てた様子で言えばシュガーは驚いた表情をした。


『ちょっと、嘘でしょう?ドフラミンゴとは面識ないわよ!』
「詰まる所アイツも俺と同じタイプだって事だ。本来いる筈のお前が居ないから探してるんだろう。お前は重要人物だったからな。」
『ふ〜ん。でも私ドフラミンゴには恩義も何もないよ?』


まぁ、其処等辺は俺と出会ったりしたから狂ったんだろうな。とローは考察した。
その間もコラソンはローにどうする?どうする?と視線で訴えてきている。


「当分は一人行動は控えろ。後は俺かコラさんと出来るだけ行動しろ」
『仕方ないね。さっさと誰かドフラミンゴ倒してくれないかな…』
「ドフィは強いからなぁ。其処ら辺の雑魚じゃ倒せないだろうし、ローも別段狙ってる訳じゃねぇんだろ?」
「あぁ、そもそも前はコラさんの敵討ちみたいなもんだったし、今回は死んでねぇだろ?だったら別に狙って始末する必要もない」



と、ローはしれっと言えば、コラソンは複雑そうにローを見た。
ドフラミンゴの横暴を止めようとしてはいたものの、別段殺してまで止めようとはしていなかったのだ。
何だかんだ言って血の繋がった兄弟なのである。


シュガーはこんな汚い所早く出ようと急かしたのでこれ以上はクルーも含めて作戦会議だと話を切り上げたのだった。
〜END〜
アトガキ

シュガーちゃん好きです。でもキャラが掴めていません。
IFな感じでローさん達と行動パターン。ローさんは前世?未来?的な記憶があり所々その記憶と被る所があったので其処を変えてみたら上手くいった。
記憶の中では敵だったシュガーちゃんに警戒していたけれど、普通に年相応の女性かつロー達に恩義を感じて付いて来てくれているので仲間として無事に歓迎された。

実はドフィもローさんと同じ。然し変えようとせずただの夢か何かだ。で無視していると記憶の一部か変わっていることに気付く。

1つが、ローとコラソンがそのまま悪魔の実を盗んで逃亡。

2つ、モネと一緒にいる筈のシュガーが居ない事。

調べて行けば、ローの所に見知らぬ大柄な男が居る事、さらにその横に小さな女の子がいる事によりロシナンテとシュガーがそこにいる事が判明し力付くでも奪ってやると企(くわだ)て中。


然しシュガーは記憶なんてないのでドフラミンゴ?知らない。で絶対仲間になる事はない。
実はルフィ、麦わら組も記憶が残っていて、シャボンディでシュガーを見てあっ!お前!となるもロシーが知り合いか?と聞くも「私ルーキーに知り合いなんていない。」と一言。
ローが来た時に「トラ男!なんでそいつ仲間にしてるんだ?」でお前ら記憶あんのか…。な会話。

シュガーが痺れを切らして「コレ(キャンディー)やるからさっさとどっか行け」と追い返そうとしたがルフィ餌付けによりシュガーを気に入る。
「お前俺の仲間になれよ!」
「はぁ!?シュガーをお前なんかにやらん!」
『コラさんそれ父親の言うセリフみたい』
「俺はだな、ローとシュガーを子供の様に可愛がってるんだ!」
「『親バカか』」

な小ネタがあったりなかったり。
元々がハートじゃなくて麦わらでのほほんとチョッパーと戯れさせようと思っていたりいなかったり。



長々としたアトガキでしたが此処まで読んでくださった方有難う御座います。



次オマケ。
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