倉庫詰め込み

□緑川
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本当10年って言う歳月はあっという間だったと思う。
今やヒロトは社長だし、俺なんて秘書だよ秘書。…全く何が起こるか分らないと言うか…。
ほかのメンバーは皆サッカー関連の方面に行ってて…不動の髪の毛がもっさもさになってたのには驚いた。

後驚いた事は…あぁ!!円堂が結婚したことだよね。
雷門さんと…俺てっきり木野さんか久遠さんとかかと思ってたけど…。
うん、今思うと円堂って無駄にフラグ立ってたよね?まぁ、それはそうと…




『ヒロト寂しい?』

「え?何が?」

『いやさ、よく円堂君円堂君言ってたし…(ストーカーしてたじゃん…って事は伏せておこう)』



ヒロト気付いてなかったの?皆集まった時ヒロトの傷抉らないようにあの不動でさえ様子窺いながら話してたの…。
空気の読めない代表の綱海でさえ注意知ったんだよ?

そう言う意味を含めて言うも、ヒロトは其処まで気にしていないのか、あぁ、その事ね。と、あまり興味無さげに答えた。




「まぁ、最初は驚いたけど…ほら俺の円堂君への愛は不滅だし?」

『・・・あっそ。』

「何?##NAME1##拗ねちゃった?」

『拗ねてるんじゃなくて呆れてるんです〜』

「安心してよ。俺は##NAME1##一筋だから!!」

『はいはい…アリガトウゴザイマス。』



棒読みでそう答えた##NAME1##に不服そうにしているヒロト。
無論喋りながらも書類やらを片付けているのだが…。
はぁ、と溜息ついて珈琲をヒロトに出すと、視線でどうしたの?と尋ねられた。



『ん〜別に。只俺もいつか結婚するのかな〜なんてさ!!するかしないかは兎も角、想像するの楽しくない?ヒロトも何れは結婚するでしょ…子供できて、隠居して…親バカになりそうだよねヒロトって…』

「・・・。」

『どうしたの?・・・結婚しても仕事人間のつもりだった?それとも生涯独身?』



急に黙り込んだヒロトにどうかしたのだろうかと様子を見ると、複雑そうな顔をしていた。


「##NAME1##はさ、結婚したいと思う?」

『急にどうかしたの?…そう言われると困るもんだけど…今はまだいいかな?…って程度だよ?』

「俺ね、夢あるんだ…。」

『夢ってあのお日さま園で昔言ってたこと?あの…子供はサッカーチーム出来る人数とか言う…』

「そ。まぁ…現実的には…」

『あ、あはは、結構キツイね。』


そう言うとズーンとヒロトの後ろの空気が重くなった様な気がしてしまった!!と思った。

その後、##NAME1##は『ほらテレビとかで大家族特集とかある位だし…が、頑張ればさ!!なんとかなるって!!』と励ましていた。

それが効いてか、ゆっくりと顔を上げ言葉を続けた。




「でも…さ、俺もう心に決めた人がいるんだけど…」

『ほ、本当!?おれ知ってる人?うわぁ〜両親に挨拶とか行った方が良いかな?』

「え?いいの?」

『当たり前じゃん!!』



そう言うとヒロトの表情が物凄く輝いた。
俺ってそんなに薄情者に見えたのだろうか?心外だ。人を見かけで判断しないで…って俺見かけでも人畜無害だと思うんだけどなぁ…。


『その人ってサッカー好きなの?どんな人!?』

「好き、だね。…で、細身でちょっとつり目かな?人懐っこい性格だし、頑張り屋さんだし…努力家だよ」

『うわ〜ヒロト惚気てる〜!!結婚いつ?いつすんの!?』

「いつがいいかな?」

『結婚の了承は取ってんだね!!』

「…ついさっき」

『い、何時の間に…流石ヒロト。…そう言えば六月って幸せになれるとかそう言うの無かったけ?』

「六月の花嫁だったっけ?…六月で平気?」

『待ってね〜・・・予定は…あっ!!平気平気いけるよ!!』



何か自分のことのように凄く嬉しい。まさかヒロトも相手を決めてたなんて…あれかな?玲名かな?でも…細身ではないよね?あっ、悪い意味じゃなくて物凄くいい意味だよ?
女性の憧れ体型だと思うんだけど…。



「でもさ…その人…子供産めないんだ…」

『…え?で、でもそれでも好きなんでしょ?』

「当たり前じゃないか!でも、その人俺の夢しってるから…気にしちゃうんじゃないかなって…」



話が重くなってきたと思ったが、ふと考えてみると…



『ねぇ、ヒロト?簡単じゃないか。血繋がってんなくったって家族…でしょ?』

「・・・え?」

『お日さま園の子皆子供にしちゃえ!!そうすればサッカーチームと言わず相手メンバーまで作れちゃうよ!!』

「・・・そっか、そうだよね!!!」



うん。ヒロトが元気になってよかった。
でもさ、解決策見付かって直ぐに相手の子の家に行くのもどうか…って!?えぇ〜ど、どういう事…お日さま園勤めの人なのかな…?


結婚します


「姉さん、むす…め?さんと結婚する許可を!!」
『え?え?何処、何処にいるのヒロト?!』
「…本人気付いてないわよ、ヒロト。」
『・・・え?ヒ、ヒロト…まさか…』
「あれ?言わなかったっけ?俺の好きな人昔は俺と同じチームで緑色の髪でポニーテールでね〜今は俺の秘書やってるんだよ!!」
『こ、子供作れないって只単に性別の壁!?』
「はぁ、ヒロト出直してらっしゃい。」
「えぇ〜でも、一緒に結婚式の日程とか決めたのに…」
「そうなの?」
『違うよ姉さん!!俺だなんて思ってなかったし…ってヒロトは?』


「皆元気にしてた?」
「「「「「わぁ〜ヒロトさん〜!!!」」」」
「俺ね、結婚する事になったんだ。で、皆俺達の大事な子供になるけどいかな?」
「「「「父さん!!!じゃあ、お母さんは?」」」」
「あっち(ニコニコ)」


『姉さんからも言って下さいよ!!…あれ?皆どうしたんだ?』
「「「・・・・・」」」
『・・・?』
「「「お母さ〜ん!!」」」
『えぇ〜!?ちょ、ヒ、ヒロト!?何かしたの?この子達に!!!???』


「姉さん、既成事実作っちゃえば問題無いよね?」
「はぁ、ヒロト貴方って子は…勝手にしなさい。」

 

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