頂物

□けだものだから
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突然だが俺は女になってしまった。








でもって獣みたい(な性格)になったみんなから逃げていた。



それはなぜかって?






だって逃げ切らないと犯される可能性が非常に高いから。




【けだものだもの。】






始まりはあの家庭教師の実験台になってしまったところだ。




「ちょおっす。ちゃんと勉強してるか?」


日曜の昼下がり、リボーンが俺の部屋に入るなりそう聞いてくる。



うん、俺は勉強してる・・・・わけなかった。


「うーん?」


だって俺この時DSしていたんだもん。



「相変わらずだらしねぇな」


「ほっといてよ」


「マフィアたるもの、いつでも油断大敵だぞ」


「だーから俺はマフィアにはならないって!」


「ったく・・・」


呆れたような口調で呟きながらリボーンが腕を組んだ。



「仕方ねぇ。あれはなるべく使いたくなかったがな」


「?」


するとリボーンは懐からある液体を取り出した。


その液体は言葉では表現できないような色をしていた。



「飲め」


「やだよ!そんな怪しいもの!!!」


「とにかく飲め。300円あげるから」


「え、何?俺銀さんと同じような目で見られてんの?やめてよそんなのと」


「銀時が聞いたらさぞかし悲しむだろうな
 いーから飲めって言ってんだろ」


そのうちリボーンが俺の口をこじ開けてその液体を俺の口の中に入れた。



「んががががが!!!」


「大丈夫だ。死にはしねぇ」


「#$%&#$~&$$%&!!(そういうことじゃない!!!)」



と、その時。


ボフンッ


突然、俺の周りが煙で満たされた。




「ゴホッ、ゴホッ・・・!な、なんだよ!!」


「(ニッ)成功だな」


「な・・・成功・・・?」


「体を見ろ」


「?」


言われるがままに下を見た。


「ほげぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」



不意に俺は大声を出した。



「ななな何コレ!?」


「うるさいぞ」


「だ、だって・・・」



前よりほっそりした足と腹。

そして前よりでかくなった胸。

少し長くなった髪。



女になってますやん!!


「関西人かお前は」


「もしかしてまた人の心読んだ?」


「まぁな」


ドドドドドドドドドドドド


突然何らかの地響きが起こる。



「え!?何!?」



ばんっ!

ばんっ!

ばんっ!

ばんっ!






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