亡霊は、鎮魂歌を唄わない―仁祖反正異聞―

□あらすじ
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 時は万暦《マンリョク》四十二(一六一四)年、光海君《クァンヘグン》治世下の朝鮮。
 先年、謀反の旗印に担ぎ上げられた咎により、王弟の身分を剥奪され、江華島へ流刑となっていた永昌大君《ヨンチャンテグン》ことイ・ウィは、流刑先の家に火を掛けられ、焼き殺される。
 彼の暗殺は伏せられ、表向きには病死として、都へ報せがもたらされた。

 それから六年後。
 八歳以前の記憶を失った美貌の少年イム・シアは、父イム・フィギルと共に、朝鮮八道を転々とする生活を送っていた。自分がどうして記憶を失ったのか、なぜ世間から身を隠し、性別を偽って旅を続けねばならないのか、まったく分からないまま。
 そんなある日、とある少年に騙される形で人身売買事件に巻き込まれたシアたちは、その夜、突如襲撃に見舞われる。
 逃げ惑う中で記憶を取り戻したシアは、記憶と平穏な生活を奪った者たちに、報復を誓うが……!?

 意思とは無関係に王位継承争いに巻き込まれ、殺され掛けた少年の、超長編時代劇報復アクション、開幕!

※本作は、李氏朝鮮王朝時代の史実を元にしたフィクションです。
実在の人物・地名その他が登場しますが、一切関わりはございません。
※一通り史料はさらっておりますが、脚色・妄想が最優先です。
※〔〕内は、注釈です。
※コバルト・旧ロマン大賞(2014年度)へ応募した作品を元に、大幅改稿した作品(2015-2020、未完)を更に改稿した作品です。
※本館サイトにも同時掲載中です。
※展開ゆっくり目。

執筆開始:2015/05/11
改稿:2020/10/08〜

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