Text

□キララ様から
1ページ/3ページ

その猫になりたい



いつもの休日。
ボスの怒鳴り声。
びしょびしょに濡れたスクアーロ。
そのなんら変わらぬ光景にただひとついつもと違うのは、自称プリンス、ベルと新人幹部、フラン…2人の賑やかな声が聞こえない事。


2人はというと、アジトの人気のない倉庫の隅っこでしゃがみ込んでいた。
2人の視線の先には小さな箱、その中に居たのは片手で抱き上げられるほど小さな子猫だった。

任務の途中で偶然見つけた子猫。
小さな体は衰弱し、瀕死状態だった所をフランが拾ってきたのだ。


アジトで飼うのは無理とみんなに反対されたが、
「別にいーんじゃね?
なんか面白そーだし!」
と、ベルが唯一フランに同意した為、こっそり飼う事になったのだ。
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ