《並森生徒会執行部》

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『ふぅ〜』
『お疲れ様でした沢田さん』

生徒会室に帰って来るとドッと力が抜ける。獄寺先輩がドアを支えてくれてるから先に生徒会室に入れば留守番をしていた雲雀先輩と骸先輩が出迎える。


『綱吉お帰り』
『あぁ綱吉くん!変な男に絡まれませんでした!?獄寺くんに変な事されませんでした!!?』
『学園内には骸先輩のような変態は居ませんし獄寺先輩はそんな事しませんから安心して下さい。そもそも獄寺先輩が一緒に居たんですからそんな事が起こりうる筈もありません』


何せ獄寺先輩は学園一の不良なのだから。

『いやこんな男が一緒だから心配なんだよね。素行が悪いヤツは絡まれやすい…そんな男と一緒に居たら綱吉が危ないでしょ?』
『あぁ!?今何つったこの変態野郎!!!』

うわっ獄寺先輩白熱しちゃった…てか相手は一応年上なのに獄寺先輩、敬語を使わないんだな…。絶対雲雀先輩キレるぞ…

『君みたいな人に言われたくないなぁ…てか年上への礼儀ってものを知らないの君は?』

ほら言われた…。

『けっ俺は年上の野郎はでぇ嫌ぇなんだよ!特にテメェらみてぇなナルシスト野郎と変態野郎は見るだけで虫酸が走る!』

ガタンっ



『聞き捨てならないね…僕みたいな美形をナルシストだなんて軽々しく呼ばないでくれる?』
『雲雀くんはともかく…なんで僕まで変態呼ばわりなのか説明してくれないでしょうか?』
『何で僕はともかくなの?僕は変態じゃないよ!』


あああぁ雲雀先輩と骸先輩が喧嘩し出しちゃったよ〜


『ちょっ先輩方落ち着いて下さい!獄寺先輩もその辺に…』

『『『沢田(さん)(綱吉)くんは誰の味方(なの)なんですかっ?』』』

『へ?えっ…えぇ〜?』


容姿端麗文武両道、全校生徒の憧れの的である獄寺先輩、雲雀先輩、骸先輩……彼等の正体がまさか二重人格者やナルシストや変態野郎だなんて夢にも思ってないだろう。

『沢田さん!』
『綱吉!』
『綱吉くん!』

な…何でこんな事に…誰か助けて下さい…。素敵なのは見かけだけで問題児ばかりですよ〜


ガラッ
『っっっ!』
『おっ?何だツナ、獄寺お前らもう帰ってたのか?』

『やっ山本先輩〜』


おっオアシスだ!山本先輩が会場の視察から帰って来てくれたんだぁ〜!

『先輩〜!』
俺は獄寺先輩達から離れ武長先輩の方に駆けよって行った。山本先輩は爽やかな笑顔を俺に向け頭をワシャワシャと撫でてくれる。


『どーしたツナ?…おい獄寺お前ツナに何かしたのか?』

『はぁ!?俺じゃねぇよ雲雀と骸の野郎だっつの!…てかテメェ!沢田さんに軽々しく触ってんじゃねぇ!』

『ははっ今日も獄寺は熱いなぁ〜』

『全く気持ち悪いんだよ大して美丈夫でもないくせに綱吉に詰め寄って』

『んだとテメェ!』

『はははっ先輩面白れぇ〜』



……こんなメンバーだけど一応これでも生徒会役員だ。


全校生徒からはクールで成績優秀なのに不良なとこがカッコイイと言われてるが熱い性格を秘めてるところもある獄寺先輩。(2年生)


野球や温泉が好きと言う高校生とは思えない枯れようだが爽やかな笑顔が魅力…だがもの凄い天然男山本先輩。(2年生)


見た目の良さからナルシストに目覚めエステや自分撮りにハマってしまった雲雀先輩。(3年生)


立ってるだけで目立つ大人な魅力を持ち生徒達からは絶大な人気を得るが生徒会室では変態な言動を繰り返してばかりな骸先輩(3年生)



そして唯一の1年生…大して頭も良くないカッコ良くもない俺…沢田綱吉…。この5人で学園を守るのが俺達の役目。



そう…生徒会執行部です!

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