《並森生徒会執行部》

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『な…何でこいつまで…』

目が覚めると俺は保健室のベッドに寝かされていた。隣に目を向けると俺と一緒に落ちた骸も寝かされている。

カチャ

『獄寺先輩!目覚めたんですねっ良かったぁ…大丈夫ですか?どこか優れないところあります?』


ドアが開かったと思えばそこには沢田さんが立っていた――ご、後光が見える!

『沢田さん!もっ申し訳ありませんっっお見苦しいところをお見せしました』

恐らく俺らの世話をしていて下さったのであろう。何て恐れ多い……しかし沢田さんは天使のような輝かしい微笑みを向けてくれた。

『いえそんな事ございません。ビックリしましたよ…体育の授業中にいきなり上から獄寺先輩と骸先輩が降ってくるんですから』

ニコッと笑う沢田さんはホントに美しい――思わず見とれてしまった。


(か……可愛い…)


『すみません…以後気をつけます。…つか何で骸まで…』

さっきから気になっていたのだが何故吉祥寺まで寝かされてるんだ?こいつは屋上から落ちたくらいで気を失うようなたまじゃねぇんだけどな……。


『あぁ…何だか眠たかったようで、獄寺先輩を運んできた後すぐに寝ちゃいましたよ(笑)』



『なっ!?』

運んできたのはコイツだったのか!?そうだよな…細腕の沢田さんが一人で俺を運べるわけねぇよな…。

一番俺が嫌ぇなヤツに貸しを作っちまったことに腹がたつ。それが表情に出てたのか沢田さんが苦笑しながら話しかける。


『獄寺先輩…何故先輩が骸先輩がお嫌いなのかは分かりませんが……』


何故……?決まってます!コイツは沢田さんをストーカーしては写真撮りまくってんですよ!?

『一応骸先輩も俺達の仲間じゃないですか。だから喧嘩するのは止めて下さいね?』

『うっっ!』


無意識にやってるのだろう…ライムさんはチョコン首を傾げて見せた。そんな沢田さんに俺の胸がキュンと高鳴ってしまう。


『ごっ獄寺先輩!!??』


俺は再び気を失ってしまった。チクショーやっぱ沢田さんの笑顔や頼みには弱ぇな俺は…

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