NOVEL3
□幼なじみLOVE☆8
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自室のベッドにスポッと倒れ込んだエドガーは悩んでいた。
どうしたらもとに戻るんだろう……
いや、それより。
さっきの光景が頭から離れない。
リディアが自分からレイウ゛ンにキスしようとしていた。
僕はしてもらったことなんてないのに……
それに
『女たらしの軽薄男』とリディアは言った。
恋人になれた今でもリディアはそう思っているのだろうか?
それとも魔法のせいで正気じゃないから?
どちらにしろ、グサッと心に刺さる言葉だった。
エドガーはベッドから起き上がると、机の写真立てを見た。
リディアと撮った、小さい頃の写真だ。
背景はあの森だ………。
…………エドガーはふと思い立った。
明日そこにリディアを連れて行こう。
次の日。
「リディア、ちょっと出掛けない?」
「…今日は学校よ。」
「1日くらい休んでも平気さ。」
「レイウ゛ンは?」
「勿論レイウ゛ンは学校に行くんだ。」
「……どうしてよ…。」
「いいから言うこと聞いて。」
エドガーはそう言うと、リディアのことを無理矢理車に乗せた。
車が出発すると、エドガーは聞いた。
「昨日は家に帰らなくてよかったの?」
そう、リディアは昨日、僕の家に泊まっていったのだ。
「ええ。どうせ父様は大学に泊まり込みだもの。」
「……夜中にレイウ゛ンの部屋に行ってないだろうね?」
「あたしは貴方と違ってそういう分別はちゃんとあるの。」
「そう。それはよかった。」
「……ところで、どこに行くの?」
「森。」
「え、なんで?」
「いいから。」
そんな会話をしているうちに、例の森に着いた。