NOVEL

□Secret Conversation〜ふたりごと〜
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こういう時のエドガーはこちらがひどい罪悪感に襲われるほどしょんぼりしてみせる。
もちろんそれも彼の作戦でしょうけれど。


「でも、僕に似てほしいだなんて僕はそれほど愛されてるってことだから許してあげるよ。」
キミもそう思うでしょ、小さな僕の妖精、と、不敵に笑ってみせる。
本当にさっきまでのあの表情はなんだったのか。

「もう、どうして恥ずかしいことをさらりと言うのよ。」
リディアは少し赤くなる。

「ん?僕は心に思ったことを素直に伝えただけだよ?」

「素直……ね。」
素直と誠実はエドガーに1番似合わない言葉な気がしてしまうのは出会いがあれだったからだ。
ほら、あの船の上での拉致事件。

彼を愛した今でもそう思ってしまえるくらいあれは印象深すぎる場面だった。

「リディア、何難しい顔してるの?」

「あたしたちの出会いってふざけてるわよね、って話。」

「?…船上で甘い夜を…」

「過ごしてないから!!」




こんな感じでエドガーはいつもリディアに言葉の悪戯を仕掛けてくる。
まるで悪戯盛りの少年のように。

こんな調子で父親は務まるのかしら、と思わないでもないけれど、
エドガーがいざというときは頼りがいがあってなんでもやり遂げる力があることをリディアは知っている。

だから、自分の大きなお腹に嬉しそうに話しかけたり、撫でたりしている彼を許してしまうのだ、とリディアは改めて実感したのだった。


END














あとがき

さて、150000打記念小説、いかがでしたでしょうか?
相変わらずなエドリディをリディア視点で書いてみました。
しかし、相変わらずに見えて少しは親になる自覚をしているはずの二人です。

それにしても男の子でもリディアに似ているなら男を近づかせたくない、というのは……すごい独占欲です(^-^;
そして"素直と誠実"が似合わないのは婚約前のエドガーです。
今は多分一途と誠実の塊になったはず(笑)
まあ、悪戯っ子の名残はありますけどね。


ということで、今回も最後まで読んでくださった皆様、ありがとうございました♪
ついに150000hitですよ!
もう飛び上がるほど嬉しいです(*^^*)


管理人:七海 リリア
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