NOVEL
□欲望
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結婚式をあげてから一週間たった夜。
「ねえ、そろそろいいだろ?」
ここはエドガーとリディアの寝室だ。
「まだダメ。恥ずかしいもの。」
二人はこの会話を一週間、毎晩のように繰り返している。
エドガーとしては、
『もうそろそろ、我慢の限界だ…。早くリディアを愛したい。』
と思っているようだし、リディアにしてみれば、
『は、恥ずかしい//…しかも、始めてだし、ちょっと怖い気もする…』
と、まあ、思いが交差しているわけである。
もう少しわかりやすく言えば、二人はまだ初夜をむかえていないのだ。
「僕とのキスは好きだろ?」
「え…まあ…そうね//」
「じゃあ大丈夫だよ。」
エドガーはリディアの耳元で甘く囁く。
「え…」
そう言った瞬間、エドガーがリディアの上に覆いかぶさった。
そして、情熱的に口づける。
「んん〜…//」
エドガーはリディアの舌と自分のそれを絡める。
しばらくの間、リディアは甘く深いキスに翻弄され、意識は朦朧としていたが、
エドガーの手が、形よく弧を描いた頂に触れた時に、意識を覚醒させた。