NOVEL

□困ったお父様
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それに、結婚してから十数年経っても、お父様の愛情は新婚の頃とさほど変わらないらしい。
恐るべし、お父様…。
ちなみに、貴族界でもこんなラブ×2夫婦は珍しいらしいのですが、庶民界でも珍しいのではないかとわたしは考えます。
十数年間変わらず(下手すると命絶えるまで)続く愛ですよ?
これは奇跡的な出来事ですよね。

わたしにもそんな運命的な人(独占欲はもう少し少なめで)現れないかしら…。
というか、社交界デビューしないと花嫁にもなれないかもですよ!!



「花嫁修行ということでどうでしょう?」

「何が?」

「だから、社交界デビューの話をしてたじゃないですか、お父様!」

「大丈夫。ソフィアはいい子だから花嫁修行なんていらないよ」
……うーん、ダメだこりゃ。

「じゃあ結婚相手……さ…が、し…」
はい、ブリザードどころか絶対零度的な視線でわたしを射るのはやめてください、お父様…。
心臓に悪いです…。
寿命が5年くらい縮みそうです…。

「ソフィアには結婚相手もいらないよね」
…わたしに後家になれと…おっしゃってますか、お父様?
まだ一度も結婚してませんが、未亡人扱い…?

「どうしてもって言うなら僕と結婚する?」

「重婚はダメです!!!」

あ、ほら、お父様が変なことばっかり言うから突っ込むところすら間違えたじゃないですか!
まったく、本当はこんな独占欲の強い男性お断り!って言おうとし……ってこれも間違ってますよ!!
それ以前に親子は結婚できないんですからね!!


「僕が陛下に提案すればいいかもな…」
ん?なんの話?
…嫌な予感しかしませんが?

「重婚OK制度」

◇★@◎●▲!!!?

「お、お父様のロリコン!!」
あれ、また突っ込みどころが………。

「いや、きみがリディアそっくりだからさ。べつに年は関係ないよ」

「そっかぁ……って、違うぅぅ〜。………いいですか?わたしの中には半分お父様の血が流れてます」

「どうしたんだい?そんな当たり前のことを偉大な真実みたいに語り出して」

「つまり、わたしは半分はお父様でできてます」
……わー、自分で言ってて嫌になるー!
わたしってこんな性欲の塊かつ娘に欲情できちゃいそうな変態お父様で50%構成されてるのねー♪←


 
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