if(君☆届け パラレル)


□呼んで・・・
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呼ばれる度にB





「ねぇ!爽子ってさ、風早先輩とどんな関係なの?」

「え?かぜはやって誰?」

「ほら、この前、花壇で一緒にいた」

「ああ、あれね!先輩なんだ?」


お昼休みにあやねちゃんとちづちゃんとお弁当を食べていたら

突然あやねちゃんが聞いてきた

か、関係?

そんなのあるのかな?

あるとしたら・・・



「えぇっと・・・先輩と後輩かな?」


それ以外の関係なんて無いよね?

わわっ!

もしかしたら風早先輩は後輩とすら思ってないとか?


「ふーん、それだけ?」

「えぇ!そ、それだけとは?」

「ただの、先輩と後輩なの?」


ただの?

先輩と後輩に色んな関係があるのかな?

だとしたら・・・ええっと

私は先輩との事を思い出していた


「花壇で会う先輩と後輩です」


いつも、会うのは花壇だもんね?

うん!それしかない!


「やっ、そういう意味じゃ・・・って、仕方ないか!」

「あやねちゃん?」


私、なんかまずい事を言ったのかな?

あやねちゃんは、頭を抱えていたけれど

顔を上げて私の方を向いた


「なんでもない!でも良かったね!」

「え?」

「同級生だけじゃなくて上級生にも知り合いができてさ!」

「あ、うん!おこがましいけれど
風早先輩は誰にでも優しくて素敵な先輩だから
私が一人でいるから、声掛けてくれてるんだけど
私は、すごく嬉しいの!」

「(あらあら、まだ無自覚なのね?)
そっか、良かったね!いつかお礼したら?」

「お礼?したいけれど何がいいかな?」

「ふふっ!そんなの簡単よ?
服の袖をキュッと掴んで目を潰って三秒数えれば良いのよ!」

「そ、そうなの?」

「(三秒じゃだめだけどね!だけど焦らさないと!ニヤリ)
きっと喜ぶわよ?」

「や、やのちん!か、顔が!!(継母だ!)」


わあ!やっぱりあやねちゃんは何でも知ってるんだなあ!

今度、やってみようかな?

「クッキーも焼いていったら喜んでくれるかな?」

「喜ぶわよ!きっと」

「クッキー!!私にも!」

「うん!もちろん二人にも作ってくるね?」

「やった!!!大好き!爽子!」

「わっ!わ・わ・私もあやねちゃんとちづちゃん大好きです!」

「ふふっありがと!あ、ケントは?」

「師匠?す、好きです!」

「ふ〜ん、じゃあ、風早先輩は?」

「!!!!」



風早先輩は私が、放課後に一人で花壇にいた時に

声を掛けてくれた先輩

そう言えば最初、師匠の彼女と勘違いしてたなあ

ふふっ

おっちょこちょいなのかな?


太陽の様な眩しい笑顔を見せてくれる先輩

後輩の私なんかにも声を掛けてくれる優しい先輩

先輩の周りにはいつも笑顔で溢れている

花壇以外では会わないのだけど

教室から見えるグランドにはいつも先輩の姿がある

たくさんの友達に囲まれる先輩


憧れで、尊敬する先輩


風早翔太・・・先輩



「だ、大好き・・・かな?/////」

「(やっぱり無自覚かあ)
それもお礼と一緒に言ったら?」

「えぇ!無理無理!」


それは、ちょっと恥ずかしすぎるよ!あやねちゃん!

それに、私に言われても・・・


「そう?喜ぶと思うけどなあ」


喜ぶ?喜んでくれるのかな?


わ―――っでも無理!








無駄に先輩を連呼させちゃいました(笑)
そりゃ、こんな可愛い子に先輩なんて呼ばれたら
悶えるわ・・・(笑)
今回は爽子視点でしたが、次は風早に戻ります
停滞していてすみませんでした〜
早めに更新します
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