記念部屋![](/img/emoji/16.gif)
□10万HIT記念
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「黒沼ー!今日は一緒に帰れる?」
「う・うん///」
そういう風に聞いてもいい様になったのはつい最近
黒沼に出会って二年目
やっと思いが届いたんだ
ずっと大事にしたいって思う
「じゃあ、帰ろう?」
「あ、に・荷物取ってくるね」
慌てて席に戻る黒沼の姿に顔が緩むのは仕方ないよな
初めての恋で、初めての彼女
どうしたら良いかなんてわからないけど
もう変な誤解だけはしたくないし、させたくない
「お・お待たせ」
「あ、今日は水遣り良かったの?」
いつもは水遣りが終わるのを教室で待つのに
あの時間が本当は凄く好きだったりする
急いで戻って来てくれる黒沼が愛しい
「雨が・・・」
「あ・・・本当だ」
窓を見ると小さく雨が窓を打ちつけていた
雨降ってたんだ・・・
そっか、ちょっと残念だな
「あ・・・俺、傘忘れた!!」
そうだった
今日は昼から雨だとか言ってたような・・・
「あ、それなら私が持ってるのでよかったら」
そ・それって・・・・・
相合傘?//////
やべっ!
これってタナボタってやつ?
まさかこんな風に黒沼と
相合傘が出来る日が来るなんて
「マジで!助かるよ!」
「い・いえ//////お役に立てたなら!」
なるべく平常心を装ってお礼を言うけど
もう俺の気持ちは外の世界へと向かっている
「じゃあ、これどうぞ」
靴箱で渡された傘を受取って広げると真っ青な世界が広がる
へぇ、黒沼が青い傘って意外だな
隣に彼女が並ぶのを待っていると
彼女はガサガサと鞄の中を探して小さな傘を出した
え?それって・・・
「く・黒沼!それ・・・」
「え?あ・・・折りたたみ傘だよ?」
や・やっぱり〜!!
もう一つ持ってたんだ?!
さっきまでの浮かれていた気持ちは一気に萎んで行った
「風早くん?どうしたの?」
「あ・・・」
あまりにテンションが下がってしまって
ろくに話をせずに歩いていると少し寂しげな彼女の顔が見えた
馬鹿!俺!
ちょっとテンションが下がったからって!
「ご・ごめん!ほ!本当は相合傘したかったんだ!」
「え・・・」
「あ・・・・///////ご・ごめん!今の忘れて!」
思わず慌てて本音をぶちまけてしまった
黒沼が退いちゃうじゃん!
「あの/////」
真っ赤になった黒沼は俺の視線からは
耳まで真っ赤になっているのがわかる
顔・・・みたいな・・・
気持ちが通じたあの時に見た黒沼の顔
でも・・・見たらまた止められないよな
触れたくなる
「私も本当はしたかったよ・・・」
「え?」
「あ・あ・相合傘//////」
「―――――っっ!!///」
下からこちらの顔をうかがう様に言う黒沼の顔は
やっぱり真っ赤でこっちまで伝染してしまう
「お・俺のほうがしたいよ!!/////」
なんでそこ競ってんの?俺!
「私だってしたいよ!!」
恥ずかしくて嬉しくて誤魔化すように放った言葉は
何故だか黒沼は気にいらなかったようだ
でもつい俺も意地になってしまった
「俺だよ!先に言ったのは俺なんだからね!」
言ったもん勝ちを主張してみました
「私だって〜〜〜!!!」
あまり見た事ない彼女の拗ねた姿
頬を赤らめた唇を尖らせて
可愛い
恥ずかしいけど、こんな姿が見れるなら
たまにはこんな風に素直に言ってみるのも悪くないかも・・・
ううん・・・これからはいっぱい伝えるよ
だから、今日は・・・
「はい、黒沼!こっち!」
「あ、うん///」
小さな赤い傘を畳んで隣に並ぶ
今日はいつもより近かった
記念SS第六段になります![](/img/emoji/9L.gif)
後半戦に入りました〜![](/img/emoji/5H.gif)
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今回挑戦している10のお題では
ほのぼのを目指しています![](/img/emoji/9L.gif)
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今回も高校生でしたがどうでしたか?
ちょっとむず痒かった(笑)
たまには、ねっ![](/img/emoji/57.gif)
![](/img/emoji/57.gif)
あと四つ、残りも楽しんで頂けたら嬉しいなあ![](/img/emoji/9L.gif)