君☆届シリーズとお礼

□☆No boysシリーズ☆彡
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No boys〜阻止する旦那〜


はあ・・・・・・

とうとうこの日が来てしまった・・・

社会に出て5年・・・

結婚して2年・・・

俺はよく阻止したよな

いや・・・本当はまだ阻止したかったんだ

だけど・・・


゛全員が結婚したらなっ!“

そう言ったのは俺・・・

そしてついにーーー・・


先日、最後の一人が結婚してしまった

もちろん嬉しい事だけど

俺にとっては・・・喜ばしい事では無かった


同期が全員結婚したら会わせる約束


誰にって?・・・・・・・・同期に

誰をって?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


爽子・・・・・俺の愛しい奥さんを・・・


「翔太くん?どうしたの?疲れてる?」


帰ってくるなりため息ばかり付いていた俺

心配そうに覗き込んでくる彼女に

未だ恋をしている俺の心は跳ね上がる

だけど、そんな恋心を持つのは俺だけじゃない事を

大学に入ってから、嫌と言うほど思い知った

日増しに綺麗になって行く爽子に言いよる男

側にいれないもどかしさから何度も彼女を困らせた


「爽子・・・」

「ん?」


うぅ・・・俺の奥さんは何故こんなに可愛いんだ!

会わせたくない!

だけど・・・・・仕方ないよな・・・それが約束






「風早〜!」

「翔太!」


会社に行くなり同僚が俺の周りに集まってきた

何事?


「俺・・・結婚したんだけど?」

「は?知ってるけど?」


結婚式まで行ったじゃん!

何を今更?


「俺、最後の一人だったよな?」

「翔太!忘れてないよな?」

「な・何を?」

「「「同期が全員結婚したら合わせてくれるんだよな?」」」


皆で練習したの?と言うくらいに

一言一句間違わずに言う3人に苦笑してしまう

やっぱりな・・・・・


「来週土曜な」

「そ・それは・・・」

「「「奥さん同伴!!!」」」





こんなやり取りがあったなんて爽子は知らない

このまま爽子には言わずに皆には体調が悪い事にして・・・・・


ダメだ!そんな嘘はダメだ!!

爽子に知られた時にはきっと嫌われちゃう!


「今度の土曜さ・・・会社の奴らとキャンプに行かないかって」

「キャンプ?楽しそうだね!」

「うん・・・」

「じゃあ私はあやねちゃん達に聞いて見ようかな?」

「ち・違うんだ!」

「え?」

「爽子も一緒に・・・」

「え・・・・・ええ?私も?」

「い・嫌ならいいんだ!」

「嬉しい!」


だよね・・・

目をキラキラさせて喜ぶ姿は本当に可愛くて可愛くて・・・

きっと喜んでくれるのは解ってたんだ


「何かお弁当とか作って行った方が良いかな?」

「ダメ!絶対ダメ!」


爽子に会わせた上、爽子のお手製料理を振る舞うなんて!

あり得ない!絶対阻止!


「あ・・・そうだよね・・・・・
食べたくないよね・・・・・」

「あ・・・ち・違うよ!キャンプだから
皆でバーベキューするんだ!」


しゅんと耳を垂らしたワンコになった爽子

慌てて弁解した割に上手く誤魔化せた?

俺の余裕の無さから、こうして誤解させてしまう事は多い

反省してるのに・・・

爽子の事となると、いつも余裕の無い俺は

一番傷つけたくない相手を傷つけてしまう


「バーベキュー!!わあ!楽しみだね!」


俺の言葉で一瞬で笑顔を見せてくれる爽子に助けられる

ごめんね・・・

こんな時、俺はいつも自分が子供だなあって思い知らされる

だけど、ごめん!やっぱりワガママ言わせて!


「爽子!絶対、俺から離れないでね!」


でも、こんなワガママは協力しあう夫妻には

通用しないんだと知る事になる・・・









No boysでした
翔太呼びする爽子に一人悶えていました(笑)
シリーズ化に出来るのか?と心配してますが
少しでも楽しんで頂けたたらうれしいです
ありがとうございました
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