君☆届シリーズとお礼

□☆No boysシリーズ☆彡
3ページ/3ページ


No boys〜嫁のお披露目〜



「「「はぉ〜可愛いよなあ!!」」」

「良いよなあ〜」

「隠したくなる訳だ」

「いや!俺なら自慢するけどなあ」


そんな好き勝手言いやがって!!

なんで、俺は今ここにいるんだ?

今日は離れない!いや、放さないって思ってたのに

現地に着いた途端、俺は同僚・・・

所謂、旦那連中に両脇を抱えられた


奥様達には野菜を切ったり等の作業があると言われ

俺たちは只今、炭を興しながら見つめる先には・・・・・


少し離れた所にいる奥様の姿


四人でやらなくても良いじゃん!

ってか、やってんの俺だけじゃん!

皆、何見てんの?!!


「ああやって、台所にいるの?」

『はあ?』

「あの後ろ姿、たまらん!!!」


何が堪らねぇんだよ!

人の嫁を見るな!

減るだろ!!!


「怒るなって〜」

「爽やか風早くんが台無しだぜ〜?」


ギロリと睨んでやればニタニタ笑いながら交される

くっ!!

なめやがって!


「言っとくけど!爽子は!」

「「「俺のなの!!!だろ?」」」

「解ってるって〜」


この前から一体どこの劇団員だよ!

声、揃えやがって〜!!

おちょくられてる!

馬鹿にされてる!

ここは一つビシッと言わないと!


『おまえらなあ!』

「あれ?」

「なんかあったのかなあ?」


心配そうな声に俺も視線を追う


!!!!!!!!!!!


泣いてる?

間違いない!泣いてる!



「爽子?」


俺は直ぐ様、爽子の元へと駆け寄った

俺の呼び掛けにゆっくりとこちらを向く

大きな瞳は涙で一杯になっていた


「風早くん!ごめんね!余計な事言っちゃった」


奥さんの一人が俺の前で手を合わせている

それを爽子は首を振って否定してきた


「ち・違います!違うんです!!」

「どうしたの?爽子?」


あんなに楽しみにしてたのに

どう考えても嫌な事を言われたとかはない

皆、爽子に会いたがってたし

会った途端に拉致しちゃうんだから


「ごめんなさい!至らない奥さんでごめんなさい!」

「「「「「「「え???」」」」」」」


なんで?なに言ってんの?

至らない奥さん?


「わ、私・・・初めて参加させてもらったのに・・・・・
知らなくて・・・」


どんどん俯いてしまう

段々、涙声になる爽子に胸が締め付けられる


「私が至らないから・・・・・・
会わせたくなかったんだよね」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「ぷっ!」

「ふふっ!」


爽子!そ・それはっ・・・

顔に熱が籠もるのが解る

周りは笑い初めて、俺の方をニヤニヤしながら見てくる

急に笑いはじめるし、俺は真っ赤だしで

爽子の涙も引っ込んだのか今度はあたふたし始める



「「「「「「可愛いーーーーーーーー!」」」」」」

解ってるよ!わざわざ叫ぶな!///////

でも、俺が黙ってたからだよな・・・

俺は・・・・・


「ぷっ!翔太!言ってやれよ〜」

「そうよ〜ふふっ!」


「「「「「「俺の爽子なの!勿体ない!」」」」」」

「え?」


「風早くんはね〜何度言っても会わせてくれなかったのよ?」

「それはね、奥さんが大好きだからよ?」

「ええーーーーーーーーっっ」

「う・うるさ〜い!!」


もうっ!そんなのは自分でも自覚あるよ!

爽子が出会う人間は男も女も彼女を好きになる

それは彼女がたくさん努力したから

彼女の魅力

だけど、一番その魅力の虜になってるのは俺なんだ



「翔太くん・・・私も皆さんと会いたいな・・・」

「〜〜〜〜〜〜〜〜〜っっ!!解ったよ!」


一度会ったら、仕方ないよな

俺だって爽子を悲しませたい訳じゃない


「わあ!ありがとう!」

「「「「「「////////////////」」」」」」


「もう〜〜〜〜〜〜っっ!爽子は俺のだからね!」


だから嫌なんだよ!

爽子!そんな顔、見せないで!

絶対、俺のそばを離れないでね!








No boysシリーズ第二段です
結婚してからも余裕なんてありません(笑)
楽しんで頂けたら嬉しいです
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ