コラボ部屋

□Sweet Happy Birthday
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お互い違う大学に入って1ヶ月

もうすぐ大好きな彼の誕生日

お祝いしたいな・・・

予定が無かったら大丈夫かな?


「風早くん・・・15日は予定空いてるかな?」

「15日?・・・・・・・・・・・・・
あっ!!!!!!!!!!!!
空いてる!!空いてる!超暇だよ!」

「良かった・・・一緒に過ごしてもらえるかな?」

「もちろんだよ!爽子と過ごせるならどんな用事もキャンセルだよ?」


少し頭を掻きながら照れた様子の彼に

胸がきゅーっと締め付けらる





大好きで大好きで仕方ない


お付き合いを始めてから二度目になる彼の誕生日

去年は高校生だし受験生だった事もあって

プレゼントを渡しただけだった

あやねちゃんとちづちゃんに教えてもらって

携帯ストラップを作ってプレゼントしたら凄く喜んでくれたの

また・・・喜んでもらいたいなあ


今年は土曜日だし、風早くんは大学に入ってから

一人暮らしを始めたので二人でゆっくりできるよね?

大学に入ってからはお互いが忙しくてなかなか会えなかったから

会えるだけでも嬉しさが込み上げてくる

今年は何が良いかな?

また二人に相談してみようかな?


・:*:・゜'★,。・:*:・゜'☆・:*:・゜'★,。・:*:・゜'☆


「ふ〜ん・・・風早の誕生日ねえ!」

「ははっ!風早喜んでただろ?」

「喜んでくれたら良いのだけれど・・・
二人に相談なんだけど、どんなプレゼントが良いかな?」

「・・・・・・・・・・・・・・・・」

「爽子と言えば手作りだよな!」

「手作り!ケーキを焼こうと思ってるんだけど・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「ケーキ?良いなあ!羨ましい!!
って!やのちん何で黙ってんのさ?」

「爽子・・・・・」

「え?」

「もっと良いものがあるでしょ?」

「もっと良いもの?」

「ケーキも良いけど・・・・・風早はずっと欲しいと思ってるよ?」

「風早くんが欲しいもの?」

「や・やのちん!そ・それって!!!!!!!」


ええ?ちづちゃんも解ってるの?

風早くんが欲しいもの?

わっ!私、彼女失格?

あやねちゃんは私の慌てぶりに見兼ねたのか、教えてくれたの

だけど・・・・・ええ!!!!!


「何だか風早に同情しちゃうわね
あんたよ!あんた!爽子が欲しいのよ!」


ビシッと私を指差すあやねちゃん

わ・私?


「私なんて・・・・・」「違うでしょ!」


あやねちゃんは私の言葉を遮る

いつになく真剣な表情のあやねちゃん


「爽子だって解ってるでしょ?
抱き締められて、キスして・・・・・その続きよ!」

「やのち〜ん!リアル過ぎる!」

「風早だって普通の男よ」


男・・・解ってる

抱き締められた時も、キスをした時も

いつも感じるのは・・・・・風早くんは男性で私が女性だと言うこと


だけど・・・・・怖い・・・・・

知らない世界過ぎて、私が私じゃ無くなりそうで・・・


「爽子・・・いつかは通るのよ
それはね・・・好きだからなのよ」

「好きだから?」

「そうよ!ちづだってそうよ!いつかは・・・
本当に好きだからするのよ!」

「やのちん・・・」

「ヤラシイ行為じゃないのよ?
愛しい行為なのよ?私もさ、それを知ったのは最近だけどね」


あやねちゃんは凄く優しい顔をしている

何時だって優しかったけど

高校を卒業してからあやねちゃんはもっと優しくなった

それは・・・あの方のお陰なのかな?

いつも大人で私より遥か前を歩いていたあやねちゃんだけど

少し前にあやねちゃんから聞いた言葉が頭の中を駆け巡る


“私さ、あいつと付き合ってからさ、
今までで初めてHの時に緊張しちゃった”


そう言うあやねちゃんが凄く可愛く感じたの

愛しい行為

彼の事、大好きだから


「あやねちゃん!ちづちゃん!私、頑張るよ!」
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