リクエスト小説

□リクエストA
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「・・・・・」



『おいゲキカラ?』


「・・・・・」



さっきから何回呼びかけも返事が無い



どうやら拗ねてるらしい



いつもよりちょっと情けない



なんでゲキカラが拗ねてるかというと



私と学ランが仲良くしてるのが嫌らしい


学ランは私が娘を迎えに保育園に行ったときたまたまそれを見られた



それ以来なぜだか毎日娘の迎えについてくる



娘も学ランに懐いててまるで親子みたいだ



だからせめてものお礼にと毎日学ランにお弁当を作ってくることにした



最初は渡すだけだったが学ランに
「一緒に食べないか?」
と誘われてから2人で屋上で食べるようになった



それをゲキカラに見られたらしい



いつもなら学ランが血だらけになるまで襲いにいくんだろうが



そうしてないあたりからして相当へこんでるみたいだ



「・・・おべんとう」



『ん?』



「私もブラックのおべんとう食べたい」


突然口を開いたかと思うと



お弁当が食べたい



お前いつも家にご飯食べに来てるだろ



と突っ込んでやりたかったが飲み込む



『分かった明日から作ってきてやる』



「ほんと!?ありがとー!!」



いつもの無邪気な笑顔に戻るゲキカラ



この笑顔が娘と似てるから放っておけないんだよな



私はコイツの母親か


思わず自分に突っ込んだ






終わり
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