Una novela

□Memoria
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『ロマ、もうお前いらんわ―――。』
静かな夜いやな夢を見ておきる
あいつがそんなこと言うわけない。
わかってるけどさっきの夢はあいつがそばにいない今の俺にとっては強く衝撃を与えるものだった・・・。
あいつ。俺の宗主国スペイン(ちなみに自称親分よばねーけど・・・
そのスペインが今はえんせーってのにいってもう半年になる。
『すぐ帰ってくるっていったくせに・・・』
だれにいうでもない言葉が闇の中にとけていく
「――!・・・く!――」
静寂の中微かに1階から声が聞こえる
スペインが帰ってきた!そう思った時にはもう体は動いていた
階段をかけおりて玄関に向かう
「・・・やく!・つ・・・・・い!」
全力で走るがまだ幼いロマの足では大人との1歩の差は大きい
それでも懸命に走っていると足に濡れる感触
止まる暇なんてないけれどやっぱり気になり自分の足下を見ると暗い中でも見える大理石につく赤い斑点や斑点が引きずられたような道。血の跡だ
一気に不安が込み上げ血をなるべくよけながら声の方向に向かう
しばらく走っていくと光がやっと見えてきた。
スペインの部屋の前だ
声もだんだんと明確になってゆく
「医者はどうした!はやくしろといっているだろ!」
部屋の前には使用人や包帯に身を包んだ兵士そして中心には1番あいたかった人、スペインがいた
『スペイン!』
最後の力を振り絞るようにスペインの元へゆく。
兵士達に支えられながらベットに運ばれるスペインの姿は傷だらけでほぼ全身に包帯がまかれている。その間からは隠しきれないほどの血がにじんできている。顔色はいつもの太陽のようなものは影すらなく土気色で重くまぶたが閉じられている。




今回はここまでしばらくしたら続きかきます!

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