BASARA

□忍ぶ、恋の始まり(フリー)
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「バレンタインって何でござるか・・・?」
・・・え?何々?なんだって・・・?
「そ・・・それは、えーと・・・」
き・・・聞いた事ないんですが!?
「おお!何でござるか?!」
う・・・そんな目で見ないで下さいよ、旦那ぁ・・・
「あ・・・ほら、あれですよ、あれ!」
俺様にだってわからない事もあるんですよ!
「あれって何でござる!?」
うわぁ・・・目がキラキラしてる・・・。
「え──一っと・・・」
そこへ、タイミングよく・・・
「好きな人にチョコレートをあげるんだよっと」
「おおっっ!慶次どの!」
・・・。
そうだったのか・・・。
「そうそう、それですよ、旦那」
「本命と義理ってあってなー」
ふむ、ふむ。
俺様の知らない事を、なぜ慶次殿が知ってるんだ?
「その違いは何でござろう?」
「だーい好きな人と、友人としての好きの違いってコト」
ほう、ほう。
じゃあ、俺様の本命はもちろん・・・。
「なるほどでござる!」
「何なにー?誰にあげるんだぁ?」
慶次はおちゃらけて楽しそうに聞いている。
お、お、俺様は旦那に上げるのは当然として、
旦那も俺様にくれるに決まってるじゃん。
「秘密でござる!」
ぶっ・・・!
またまたぁ・・・旦那ったら照れちゃって・・・っ
「・・・して"チョコレート"とは何でござるか?」
・・・あ、そう言われてみると、俺様も知らない。
「HA!You、そんな事も知らねーのか」
「政宗殿!教えてくだされ!」
おいおい・・・。
政宗殿まで知っているとは、俺様も勉強不足だなぁ。
「俺なんて毎年沢山もらってるゼ HA!」
「そうでござるかぁ!」
なんだか旦那嬉しそうだ。
そうゆうところも、かわいいですよ・・・。
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